ゆめタウン光の森(ゆめタウンひかりのもり)は、熊本県菊池郡菊陽町光の森7丁目に位置し、株式会社イズミが運営するショッピングセンター(以下SC)。
沿革
概要
熊本県は2002年 (平成14年)、県住宅供給公社[注 2]が開発を行う予定の団地である「光の森」に於ける核となるSCの出店について、当時SCを展開していた各社に打診した所、イメージが合うとして株式会社イズミによるゆめタウンに決定し、2004年(平成16年)6月3日(6月1日プレオープン)にオープンした。イズミが手掛ける商業施設としては初となる映画館(シネマコンプレックス、以下「シネコン」)を南館に併設した。
オープン後しばらくは光の森全体を含め家電量販店が皆無であったことから、イズミ側は光の森駅前の土地を取得して誘致を行いたいとする意向を示し[9]、2007年(平成19年)9月21日にベスト電器が南館隣接地にオープンした。ベスト電器光の森店はゆめタウン光の森の別館という扱いとなっている[注 3]。その為、ゆめカードだけでなくゆめタウンの商品券やレシート割引券が使用でき、逆にベスト電器のポイント値引券も発行当日のみゆめタウン光の森で使用することが可能である。
当初はバス路線が1日数便と殆ど皆無で、最寄駅となる三里木駅及び武蔵塚駅から徒歩10分以上の所にあり、自家用車以外でのアクセスが困難となっていた。その後、熊本電鉄によるバス路線新設及び光の森駅の開業によりアクセスは格段に良くなっている。
特徴
光の森には、2003年(平成15年)に住宅地を分譲開始してから県道316号住吉熊本線沿いを中心として店が次々とオープンしていたが、ゆめタウン光の森の開業後はそれまでを上回るペースでオープンが相次ぎそれに伴い人口も大幅に増加して、県が狙っていた大型SCを核とした商業圏と住宅地の展開は成功を収めている。
ゆめタウンが掲げていた初年度目標の売上210億円(専門店含む)は程なく達成しており、更に2005年(平成17年)は、ダイヤモンドシティ・クレア(現・イオンモール熊本=嘉島町)やゆめタウンはません(熊本市)などの大型SCが勢いを伸ばす中、163億円を売り上げた。
2010年(平成22年)時点で、ゆめタウンの店舗としては高松店、広島店、久留米店、佐賀店に続く5位の売上であり、県内のゆめタウンでは最大の売上を誇る。これは、シネコンやアミューズメント施設を備えている事からファミリー層を中心として固定客を獲得したことや、熊本県北部[注 4]及び熊本市北部地域における最大の商業施設であり、これらの幅広い地域から客を獲得しているからである[注 5][11]2015年(平成27年)にはゆめタウンでベスト3に入るまでの高収益店舗に成長しており、4月25日には南館を光の森駅方面へ増床している[12]。将来的には光の森駅と高架通路で接続する構想もある[13]。
2006年(平成18年)[14]より駐車場を利用して熊本県と共同でパークアンドライドを光の森駅で行っており、申込者が多い[15][16]。
この駐車場は、ゆめタウン光の森がロアッソ熊本のホームスタジアムであるえがお健康スタジアムに比較的近い事から、公式戦等が開催される時に臨時駐車場としても利用されている。こういった縁などからロアッソ熊本のピッチボードスポンサー[17]となっており、店内にはロアッソ熊本のフラッグを掲げるなど応援体制を取っている。
主なテナント
ここでは特筆すべきテナントを述べる。
→その他テナントの詳細については「ショップ一覧
[18]」を参照
なお、一部のテナントではTOHOシネマズの映画鑑賞券の半券を提示すると割引などのサービスが受けられる。
本館
南館
- 1F
- 2F
- フードコートがあり、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンなど、本館から移転したテナントが複数入居。
- 3F
- TOHOシネマズ光の森 - 開館から2008年2月29日までは九州東宝によって運営・経営が行われていた。
- ナムコ
別館
過去に存在したテナント
- 本館
- マジックアイス
- ロアッソグッズショップ
- カートショップ形式によるロアッソ熊本公式グッズ販売。当初は2007年3月から同年12月2日までの期間限定だったが、その後もしばらく営業していた。
- 大阪王将
- ドトールコーヒー
- 南館
交通アクセス
車
鉄道
バス
- 熊本電鉄バス
- 桜町BT16番のりぱ E2-2系統(子飼橋・熊本大学・竜田口駅前・楠団地経由 光の森駅行き)
- 桜町BT15番のりば C5-2系統(三軒町・堀川・新地団地・武蔵ヶ丘経由 光の森駅行き)
- 桜町BT15番のりば C9-2系統(三軒町・清水ヶ丘・楠団地経由 光の森駅行き)
- 合志市営レターバス - 2011年7月1日以降は全便停車
- 九州産交バス
- 桜町BT16番のりぱ E3-2系統(子飼橋・熊本大学・竜田口駅前・二里木・武蔵ヶ丘中央経由 光の森産交行き)
- 桜町BT25番のりぱ K5-1系統(水前寺公園・熊本県庁・東バイパス経由 光の森産交行き)
- 高速バス「ひのくに号」博多・天神行き(光の森産交発着便) - 2024年4月1日より停車開始
- 熊本電鉄バス・九州産交バス共同運行
- 菊陽町巡回バス「キャロッピー号」
- 中央循環線(日曜-金曜運行、九州産交バス)
- 西部線(月曜・水曜・金曜運行、熊本電鉄バス)
- 「光の森駅南口」(旧称・五軒屋→光の森入口)バス停 - 下車徒歩6分
- 九州産交バス
- 桜町BT16番のりば E3-4系統(子飼橋・熊本大学・三里木・菊陽病院経由 光の森産交行き)またE3-5系統(子飼橋・熊本大学・三里木・原水駅前・大津中央経由 大津産交行きまたは吹田団地行き)
近隣SC
- 土地の所有者はカリーノであるが、核テナントは同じイズミグループのゆめマート菊陽が入居。
脚注
注釈
- ^ ドメイン youme-town.com の所有者はイズミではなく、地元熊本でホームページ制作等の事業を行なっているフロンティアビジョン株式会社となっている。
- ^ 2017年3月31日に解散。[8]「熊本県住宅供給公社が平成29年3月31日に解散した。」と記載されている。
- ^ 実際、ゆめタウン光の森公式サイトに「別館」という表記が見られる[10]
- ^ ここでは玉名・山鹿・菊池・阿蘇地域を指す。
- ^ 地域流通経済研究所による県内消費者動向調査によれば、北部地域では約40%の人がゆめタウン光の森を最も利用するという回答をした。
出典
外部リンク