数学において、位相空間がσコンパクト (σ-compact) であるとは、可算個のコンパクト部分空間の合併であることをいう[1] 。
空間がσ局所コンパクト (σ-locally compact) であるとは、σコンパクトかつ局所コンパクトであることをいう[2]。
性質と例
- G が位相群で G が1点で局所コンパクトであれば、G はすべての点で局所コンパクトである。したがって、直前の性質より、G がσコンパクトハウスドルフ位相群でベール空間でもあれば、G は局所コンパクトである。これはハウスドルフ位相群がベール空間でもあればσコンパクト性から局所コンパクト性が従うことを示している。
- 直前の性質より例えば Rω はσコンパクトでない。なぜならば、仮にσコンパクトとすると、Rω は位相群であってベール空間でもあるから、局所コンパクトでなければならない。
- σコンパクト空間の有限個の積はσコンパクトである。しかしながら、σコンパクト空間の無限個の積はσコンパクトとは限らない[9]。
- σコンパクト空間 X が第二類(resp. ベール) であることと X が局所コンパクトであるような点の集合が X において空でない(resp. 稠密である)ことは同値である[10]。
関連項目
脚注
- ^ Steen, p. 19; Willard, p. 126.
- ^ Steen, p. 21.
- ^ Steen, p. 19.
- ^ Steen, p. 56.
- ^ Steen, pp. 75–76.
- ^ Steen, p. 50.
- ^ 松島,p. 86.
- ^ a b 松島,p. 88.
- ^ a b c Willard, p. 126.
- ^ Willard, p. 188.
参考文献