Ĥĥ Ĥĥ
Ĥ はラテン文字 H にサーカムフレックス (^) を付けた文字で、エスペラント・アルファベットの11番目(H と I の間)の字母。小文字は ĥ。音価は無声軟口蓋摩擦音 [x] ないし無声口蓋垂摩擦音 [χ]。エスペラントによる文字名称は ĥo ([xo]、ッホー)。
エスペラントにおける Ĥ の使用
Ĥ はエスペラントでは使用頻度の最も低い文字で[1]、主にギリシャ語などから借用した語に用いられる。『エスペラントの基礎』にあった ĥ を含む語の多くは、発音のより容易な k に早い時期に置き換えられた。例を示す。
- arĥitekturo → arkitekturo 「建築」
- ĥaoso → kaoso 「混沌」
- ĥemio → kemio 「化学」
- meĥaniko → mekaniko 「力学」
現在も ĥ が残っている語の多くはギリシャ語以外の語源を持つもの(ĥano「ハーン」、ĥoto「ヨタ」、Liĥtenŝtejno「リヒテンシュタイン」等)か、 k に変えると別な意味の語になる(最小対をなす)語であることが多い。
- eĥo 「反響」 ←→ eko 「開始」
- ĥolero 「コレラ」 ←→ kolero 「怒り」
- ĥoro 「合唱」 ←→ koro 「心臓」
- monaĥo 「修道士」 ←→ Monako 「モナコ」
- Ĉeĥo 「チェコ」 ←→ ĉeko 「市松模様」
サーカムフレックスの位置
小文字 ĥ のサーカムフレックスの位置はフォントによって微妙に異なる。次に示すのは、左から順に Code2000、Sylfaen、Pragmatica Esperanto の各フォントの例。
文字コード
コンピューター用文字コード
大文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
小文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
備考
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Ĥ
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U+0124
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1-10-59
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Ĥ
Ĥ
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ĥ
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U+0125
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1-10-65
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ĥ
ĥ
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その他の文字コード
脚注