Sechs Kies(ジェクスキス、朝: 젝스키스)は、韓国の4人組男性アイドルグループ(結成時は6人)。韓国アイドル界第1世代。グループ名はドイツ語で「6つの水晶」とされている。ファンクラブもしくはファンの総称は「YellowKies(イェローキス)」、公式応援カラーは黄色。略称は「ジェッキ」。
1997年4月15日にDSPメディアより「学園別曲<학원별곡>」でデビュー。当時H.O.T.と韓国アイドル界の二大巨頭と呼ばれるほどの人気を享受していたが、2000年5月20日のドリームコンサートを最後に突然解散した。人気絶頂期の突然の解散であったため、その理由については様々な原因が噂されたが、メンバーと所属事務所間の不和が解散の決定的な理由であったという説が有力であり、メンバーも同様の理由を仄めかす内容を放送等で言及している[1]。一部ファンが所属事務所の前で解散に抗議するデモを行なったが、解散の決定を覆すことはできなかった。
2016年4月14日に人気テレビ番組の企画に出演したことをきっかけに再結成を発表し、活動を再開。現在はYGエンターテインメントに所属。
(은지원)
(이재진)
(김재덕)
(장수원)
(강성훈)
(고지용)
メンバーの中でウン・ジウォンとカン・ソンフンが最初にスカウトされた。その後、チャン・スウォン、キム・ジェドク、イ・ジェジン、コ・ジヨンがグループに加わった[注 1]。
当時ウン・ジウォンとカン・ソンフンはハワイ留学中だったが、ハワイを訪れたDSPの社長イ・ホヨンとウン・ギョンピョ(プロデューサー、ジェクスキスの名づけの親)がウン・ジウォンのバイト先のクラブ社長に男性デュオを作る計画があると相談を持ち掛けた。そこで紹介されたウン・ジウォンとカン・ソンフンにその場でオーディションを行い、歌手デビューをオファーしたという。二人は韓国に帰国し、DSPの研修生としてデュオでのデビューを目指した。
しかしSM事務所所属の5人組の男性アイドルグループH.O.T.が「CANDY」でメガヒットを飛ばすと、社長は日本のアイドルグループV6をベンチマークして6人組のアイドルグループにコンセプトを変更し追加メンバーの募集を始めた。[2]チャン・スウォンは友人の付き添いでオーディションに出向いたが、当の友達は落ち、付き添いのはずの自分が合格となった。オーディションで特技を聞かれた際に「何もありません」と答えた率直さが気に入られたという。次いで学生時代から既にダンスで地元釜山で人気があり、イ・ジュノ(ソテジワアイドゥルのメンバー)が経営する事務所の研修生だったイ・ジェジンとキム・ジェドクがスカウトされた。最後は学校一の美男子として有名だったコ・ジヨンが、カン・ソンフンの紹介でメンバーに加わった。
2016年、MBCの人気番組「ラジオスター」にジェクスキスが出演した時、ジェクスキスのメンバーたちも知らない結成当時の裏話が明らかになった[注 2]。 初期メンバーのウン・ジウォンとカン・ソンフン以外のメンバーを決めるためにはカン・ソンフンの了承が必要だったという。突然デュオから6人組に流れが変わってしまったために「それならば僕は辞める」と反発したカン・ソンフンに社長が「君が了承した人をメンバーとして入れる」と提案した。カン・ソンフンはオーディションで社長の隣でメンバーを選んだという。 オーディションで「何も出来ない」と答えるチャン・スウォンの率直な性格が気に入ったカン・ソンフンは、社長に「彼に決めましょう」と耳打ちしたと言う。キム・ジェドクは非常にダンスが上手だったことで最初から社長が合格を出していた。イ・ジェジンはボディウェーブが上手だったため、ポッピングダンスが得意なキム・ジェドクとの相性が良さそうというカン・ソンフンの思惑があったという。コ・ジヨンはカン・ソンフンの小学校からの親友で、カン・ソンフンの推薦でジェクスキスに合流した。
MBCの国民的人気バラエティ番組「無限に挑戦」の特別企画「土曜日・土曜日は歌手だ! シーズン2( 土土歌2)」[注 3]で解散後16年ぶりにスペシャルライブを行った[3]。
2016年5月11日、YGエンターテインメントと専属契約を締結したと正式に発表[4][5]。現在自身の会社を経営してビジネスマンとしての生活をしているコ・ジヨンを除いた5人のメンバーは16年ぶりにジェクスキスとして芸能界に完全復帰した[6]。デビュー時の所属事務所DSPとは専属契約を結ばずに活動しており、またジェクスキスの商標権を申請していなかったために、再結成、新事務所との契約時に商標権等の法的問題が発生せずにスムーズに活動を再開できた。
2016年6月1日 MBC「ラジオスター」出演を皮切りに、6月10日 KBS「ユ・ヒヨルのスケッチブック」にて、再結成後初めて音楽番組に出演、6月19日にはSBS「ファンタスティックデュオ」に出演。
2016年9月10日~11日、再結成記念コンサートをソウルオリンピック体操競技場にて開催し、2万人以上の観客を動員[7][8]した。コンサートタイトルである「YELLOW NOTE」は、ラストアルバムのタイトルだった「BLUE NOTE」の悲しみを越え、ファンと一緒に始める新しい章という意味をこめてリーダーのウン・ジウォンが直接付けた[注 4]。このコンサートで新曲 「THREE WORDS (セダノ)」も初公開された[9]。
2016年10月1日に釜山で開かれた「Busan One Asia Festival」(SBSにて生放送)の開幕公演に出演[10]、代表曲「カップル」をはじめとする5曲を披露した。ジェクスキスのファンはこの公演のために全国各地から貸切バス60台を動員[11]、約6千人が集結[12]し、大きな注目を集めた[注 5]。
2016年10月7日には、16年ぶりの新曲である 「THREE WORDS (セダノ)」がデジタルシングルとしてリリースされ、公開と同時に韓国の全ての音源チャートで1位を記録した[13][14]。また、GAONチャートの2016年10月月間総合チャート[15]にて1位を獲得した[16][17]。
2016年11月19日にソウルで開催された「2016 MelOn MUSIC AWARDS」にて、特別賞「名誉の殿堂(Hall of Fame)」賞を受賞[18]。17年ぶりとなる音楽授賞式出演と受賞、音楽番組出演などの活動はしていなかった「THREE WORDS (セダノ)」を初めて放送で披露したことなどで話題になった[19][20][21]。
2016年12月1日には、過去のヒット曲10曲をリメイクしたアルバム「2016 Re-ALBUM」をリリースした[22][23]。12月4日に放送されたSBS人気歌謡に出演し、トリプルタイトル曲である「カップル」、「恋情」、「騎士道」のステージを披露するなど[24][25]、本格的に放送活動を展開すると同時に、12月10日(大邱)及び24~25日(釜山)には、「Yellow Note Tour」[26]というタイトルでツアーコンサートを開催した。
2017年1月13日に開かれた第31回「ゴールデンディスク賞」ではベスト男性グループパフォーマンス賞を受賞[27]し、1997年、98年、99年に本賞を受賞したこの授賞式に、再びグループとして立つ事になった。1月19日には1998年に大賞を受賞した「ソウル歌謡大賞」で本賞を受賞[28]した。これら授賞式での「2世紀にわたっての受賞」[注 6][29]で、ジェクスキスは彼らの歴史を刻み続けていく事になった[30][31]。
2016年4月、16年ぶりにグループを再結成してから様々な記録を生み出し、「奇跡のような時間を過ごした」[32]ジェクスキスは、2017年1月21~22日にソウルで、前年9月からおよそ4か月間にわたって続けてきた復帰記念コンサートの終止符を打つ「Yellow Note Final」を開催[33]した。この場でジェクスキスは、「デビュー20周年となる2017年には記念コンサートの開催、新アルバムの発表など、引き続き活発な活動を予定している」と公表[34]し、9か月に及ぶ復帰活動の第一幕を締めくくった[35][36][37]。
<1997年>
<1998年>
<1999年>
<2000年>
<2016年>
<2017年>
<2018年>
<2019年>
<2020年>
<2021年>
Thanks (2000年) · THREE WORDS (2016年) · DON'T LOOK BACK (2021年)
ALL FOR YOU (2020年)
YGエンターテインメント
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