ハリー・ホプキンス軽戦車は、イギリス陸軍の用いるMk.VII テトラーク軽戦車を代替するために、ヴィッカース・アームストロング社が設計した軽戦車である。同社は、ハリー・ホプキンス軽戦車を、テトラーク軽戦車の設計を流用し、いくらかの範囲、特に装甲防御の点で改善したものにすることを予定していた。この設計案ではテトラーク軽戦車よりも装甲が厚く、車体前面と砲塔の装甲は38 mm に、車体側面は17 mm に増大され、さらに避弾経始をよくするため、砲塔と車体側面の装甲をテトラーク軽戦車より傾斜させて配した。[2]。寸法も変更され、全長は15 cm 延長、全幅が38 cm 拡幅され、さらに重量が増大した。これらの変更から、本車はゼネラル・エアクラフト ハミルカー軍用グライダーで空輸できなくなった[2]。
試作車が1輌、ハリー・ホプキンス軽戦車の設計から製造された。アレクト自走砲である。オリジナルの車輛はハリー・ホプキンス 1 CS(近接支援)として知られ、最終的には仕様番号A25 E2を与えられた。アレクト自走砲は、ハリー・ホプキンス軽戦車の軽量な車体に、95 mm 榴弾砲を備えていたが、これは砲塔をおろしたことで車体に榴弾砲を積めるようにしたものである。装甲はそれぞれ10 mm と4 mm に減少し、重量も減っていた。結果、最高速度は49.6 km/h となった[7]。
Bishop, Chris (2002). The Encyclopedia of Weapons of World War II: The Comprehensive Guide to Over 1,500 Weapons Systems, Including Tanks, Small Arms, Warplanes, Artillery, Ships and Submarines. Sterling Publishing Company, Inc. ISBN1586637622
Fletcher, David (1993). The Universal Tank: British Armour in the Second World War Part 2. Her Majesty's Stationary Office. ISBN011290534X
Flint, Keith (2006). Airborne Armour: Tetrarch, Locust, Hamilcar and the 6th Airborne Armoured Reconnaissance Regiment 1938-1950. Helion & Company Ltd. ISBN1-874622-37-X