MX4D(エムエックスフォーディー)は、アメリカ合衆国のMediaMation社によって開発された4D映画システムであり、座席の動き、匂い、水などで映画の演出を行う。座席が映画の内容に合わせて様々な方向に傾斜したり、エアーブラストが用いられたり、触覚を感じさせる演出が行われたりと様々な技術が使用されている。主にTOHOシネマズの一部の劇場のスクリーンで導入されている。同種のライバルとしては韓国・CJグループ傘下のCJ 4DPLEX社が開発した4DXがあり、両者をあわせて「4D上映」と総称される。
上述のようにMX4Dとは、上映に付随したスクリーン以外の演出システムであって、3D上映という意味ではない。そのため「MX4D 2D」と「MX4D 3D」の2通りの上映形態がある。
出典:TOHOシネマズの紹介ページ[1]
映画のシーンにあわせて4人掛けのシートが前後・左右・上下に動く。アクションシーンでは激しく揺さぶるように動き、ドラマシーンでは心情に重ねてゆっくりと動くといった変化も付けられる。さらに、11種類の特殊効果を組み合わせることで、アトラクション型の映画鑑賞スタイルを実現する。
日本ではソニーマーケティングが販売代理業務を行い、基本的にTOHOシネマズの劇場(ティ・ジョイと共同で運営している「広島バルト11」も含む)に導入されているが、「MOVIE ON やまがた」「イオンシネマ徳島」のようにTOHOシネマズ以外の興行会社が運営している劇場にも導入されている。
チケット購入の際、鑑賞料金に加えてMX4D追加料金が必要となる。TOHOシネマズ系ではプラス1000円(2022年時点)。
2024年2月上旬現在、日本国内には13箇所の映画館でMX4Dが導入されている。最盛期には20箇所あったが2021年以降は廃止 (通常シアターへの改修) が相次いでいる。
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