ウスチ=カタフスキー車両製造工場は、現:ロシア連邦のウスチ=カタフ(ロシア語版)に本社を置く鉄道車両メーカーである。1900年代初頭から路面電車製造事業に参入した同社は、1930年代以降ソビエト連邦の標準型車両であるKh形・M形電車の製造を実施していた。この形式はムィティシ機械製造工場(現:メトロワゴンマッシュ)によって1920年代に開発された車両で、同社が地下鉄向け車両の製造に重点を置く事になったため生産を受け継いだものだったが、第二次世界大戦(大祖国戦争)の影響で生産は中断した。その後、終戦を経てウスチ=カタフスキー車両製造工場は路面電車車両の生産を再開したが、その際にKh形やM形から車体設計や機器を刷新した車両を開発する事が決定した。これがKTM-1およびKTP-1である。形式名の「K」は同社の正式名称(Усть-Катавский вагоностроительный завод имени С. М. Кирова)にもある、ソ連の革命家であるセルゲイ・キーロフ(С. М. Кирова)にちなんで付けられた[1][2][4][8]。
^Соловьев Алексей Александрович; Груздева Александра Александровна; Гусева Марина Александровна; Каменчук Людмила Николаевна; Комиссаров Владимир Вячеславович (2011-1-11). История края. Иваново: прошлое и настоящее. Scientific magazine "Kontsep. pp. 267. ISBN9785984820493
^Черток М.С. (1953). Трамвайные вагоны.. Издательство Министерства коммунального хозяйства РСФСР. pp. 13