宏達国際電子股份有限公司 各種表記 繁体字 :
宏達國際電子股份有限公司 簡体字 :
宏达国际电子股份有限公司 拼音 :
Hóngdáguójìdiànzǐ Gǔfènyǒuxiàngōngsī 英文 :
HTC Corporation テンプレートを表示
quietly brilliantのCIが使用されていたときのロゴ
HTC本社(台湾新北市新店区)
Touch Pro (NTTドコモ HT-01A )
HTC Corporation (エイチ・ティー・シー・コーポレーション、宏達国際電子股份有限公司 )は、台湾 を拠点とするスマートフォン ・携帯情報端末 (PDA)メーカー。Windows Mobile やWindows Phone 、Android を搭載したPDAやスマートフォンを世界中で発売している。かつてはHigh Tech Computer Corporation (ハイ・テック・コンピューター・コーポレーション)と名乗っていた。
日本 法人はHTC NIPPON株式会社 (エイチ・ティー・シー・ニッポン)で、2006年に設立された。NTTドコモ とソフトバンクモバイル 、イー・アクセス (イー・モバイル ブランド、現在のワイモバイル )、KDDI (auブランド 、沖縄セルラー電話 を含む)にPDA型携帯端末を供給している。
CI は、2009年以降は『quietly brilliant 』。「謙虚で寡黙な思想家であれ」という意味が込められている。このCIはホームページや、テレビCMなどで使用された。2013年8月以降は『Here's to Change 』のコピーが使用され、ロバート・ダウニー・Jr がキャラクターに起用されている[ 2] 。
歴史
1997年 に、中華民国 にて王永慶 の次女である王雪紅 (中国語版 ) (Cher Wang、現会長 )、周永明 (中国語版 ) (ピーター・チョウ、Peter Chou、現最高経営責任者 )らにより設立。以降Palm やヒューレット・パッカード iPAQ の製造を受注して急速に発展した。
Google からAndroid が発表されると、その発展に賭け、2008年 には世界初のAndroid端末 HTC Dream (T-Mobile G1 )をリリース、以降スマートフォン ブームに乗って勢力を伸ばす。日本では2009年 7月にHT-03A を発表して以降認知度を高めている(それまでもWindows Mobile 端末を日本で展開していたが、一般的な認知度は低く、「htc」のロゴが日立 の略と勘違いされることもあったと言われる)[ 3] 。
2010年 、アメリカ合衆国におけるマルチタッチ に関する特許を始めとする20件の特許を侵害したとしてApple により提訴される[ 4] 。アップルが訴えた理由として、Android携帯を脅威に感じつつも、Google と直接対立するのを避け、比較的新興かつ小規模なHTCのみを相手にするのが有利だと考えたからだという説がある[ 5] 。
翌2011年 7月15日、アメリカ国際貿易委員会 は、HTCがアップルの特許2件を侵害していると仮決定。このまま同年12月に最終判断が決定した場合、HTC製スマートフォン輸入差し止めやデラウェア州 連邦地方裁判所で行なわれている損害賠償請求裁判にも影響する見込みからHTCの株価は急落。HTC側は急遽、自社株買いによる株価防衛策を発表した[ 6] 。12月19日には、同委員会は、HTCがアップルの特許1件を侵害していると認め、翌年4月から該当製品の米国への輸入を禁止する命令を出した。
しかし、この1件に関してHTCはすでに代替技術を導入済みで実質的な影響は少なく、HTCはこの決定を歓迎し事実上の勝利を宣言。台湾の株式市場で同社株価は上昇した[ 7] 。このアップルとの特許紛争については、2012年9月に和解が成立し、全ての訴訟が取り下げられると同時に、今後10年間に渡る特許利用契約が締結された[ 8] 。
2010年には、スマートフォン製造メーカーとしては世界第4位になっており[ 9] 、2011年4月には携帯電話端末出荷台数で世界1位のノキア を時価総額で追い抜き[ 10] 、台湾第2位の企業となる[ 11] 。
2011年 7月 、グループ企業のVIA Technologies からグラフィックス部門のS3 Graphics を買収すると発表、グラフィックス関連の特許を多数獲得する[ 12] 。
しかし、2012年 以降は、アップルやサムスン電子 との競争激化から販売苦戦に陥り[ 13] 、2012年8月には株価が2011年4月ピーク時の約2割にまで落ち込んだ[ 14] 。翌2013年 には、HTC One の供給不足やFacebook スマートフォンとして投入したHTC First の大幅な販売不調[ 15] 、さらには企業秘密漏洩にかかる産業スパイ 容疑による幹部らの逮捕[ 16] などの問題が続き、売上げを前年比でさらに30%落とし、スマートフォンのメーカー別シェアで6位以下となった[ 17] [ 18] 。
2017年3月、中華人民共和国 上海市 の子会社(中国本土向けスマートフォンの製造工場)が売却されていたことが報道された。この工場は2009年に建設され、ピークの2011年には200万台のスマートフォンを生産していたが、その後は極端な販売不振に陥ったため稼働率が低下していた。このことにより中国本土におけるHTCの直営製造拠点は消滅、台湾の桃園工場が唯一の製造拠点となった[ 19] 。また、同年9月21日、GoogleがHTCのPixel 開発チームを11億ドルで買収すると発表した。スマートフォン事業に関わる4000人のうち、2000人がGoogleに移籍するとしている[ 20] [ 21] 。
2022年9月1日、約4年ぶりに日本でスマートフォンの新機種を発売すると発表し、SIMフリー端末であるDesire 22 proの予約販売を開始した[ 22] 。
製品
日本
VRヘッドマウントディスプレイ
Viveシリーズ
HTC Vive - Valve Corporationとの共同開発。2016年4月5日発売。
Vive proシリーズ
HTC Vive Pro - 2018年4月6日発売。
HTC Vive Pro eye - 2019年6月28日発売。
HTC Vive Pro2 -2021年06月30日発売。
HTC Vive Pro2 HMD(ヘッドマウントディスプレイ 単体モデル) -2021年06月30日発売。
Vive Focusシリーズ
HTC VIVE Focus Plus-2020年6月28日発売。
HTC VIVE Focus 3 -2021年6月30日発売。
Vive Cosmosシリーズ
HTC VIVE Cosmos - HTC Viveの後継。2019年10月11日発売。
HTC VIVE Cosmos Elite -2020年3月27日発売。
HTC VIVE Cosmos Elite HMD -2020年5月15日発売。
Vive Flowシリーズ
Vive Flow - 2021年12月17日発売。
Android搭載スマートフォン
HTC J (au ISW13HT )
HTC Evo WiMAX (au ISW11HT )
NTTドコモ
SoftBank(ソフトバンクモバイル→ソフトバンク)
イー・モバイル(イー・アクセス→ワイモバイル→ソフトバンク)
Y!mobile(ソフトバンク)
au(KDDI/沖縄セルラー電話連合)
SIMフリー端末
Android搭載タブレット
Wi-Fiモデル / SIMフリー端末
Nexus 9 - Android 5.0→5.0.1→5.0.2→5.1→6.0→6.0.1→7.0→7.1.1
Pocket PC Phones
自社ブランド
NTTドコモ
SoftBank(ソフトバンクモバイル→ソフトバンク)
au(KDDI/沖縄セルラー電話連合);
E30HT (CDMA E30HT) - Windows Mobile 6.1 Professional Edition
イー・モバイル(イー・アクセス→ワイモバイル→ソフトバンク)
Ultra Mobile Phones(UMPC)
自社ブランド
日本以外
VRヘッドマウントディスプレイ
スマートフォン(Android)
HTC Desire
HTC Wildfire
HTC Evo
HTC Sensation
HTC One
HTC Butterfly
HTC 10
HTC U
Nexus
Pixel
スマートフォン(Windows Phone)
スマートフォン(Windows Phone 7.X)
HTC HD7
HTC Surround
HTC 7 Mozart
HTC 7 Trophy
HTC 7 Pro
HTC Arrive
HTC Titan
HTC Titan II
HTC Radar
スマートフォン(Windows Phone 8)
スマートフォン(Brew MP)
スマートフォン(Windows Mobile)
HTC Vox
HTC Libra
HTC Wings
HTC Excalibur
HTC Canary
HTC Tanager
HTC Voyager
HTC Typhoon
HTC Feeler
HTC Amadeus
HTC Hurricane
HTC Tornado
HTC Startrek
HTC Breeze
HTC Oxygen
HTC Phoebus
HTC Touch Cruise
HTC Snap
HTC Ozone
HTC Touch Pro2
HTC Tilt2
HTC PURE
HTC Imagio
HTC HD2
HTC Touch Diamond2
HTC Touch 3G
HTC HD mini
Pocket PC Phones
HTC Kaiser
HTC Hermes
HTC Herald
HTC Wizard
HTC Titan
HTC Wallaby
HTC Himalaya
HTC Falcon
HTC Magician
HTC BlueAngel
HTC Sedna
HTC Panda
HTC Trinity
HTC Artemis
HTC Love
HTC Diamond
HTC Raphael
HTC Niki / Neon
HTC Vogue
HTC Elf / Elfin
Ultra Mobile Phones(UMPC)
HTC Clio
HTC Athena
HTC Universal
タブレット(Android)
Nexus
日本でのCMキャラクター
脚注
朝元照雄『台湾企業の発展戦略:ケーススタディと勝利の方程式』勁草書房、2016年の第5章「宏達国際電子(HTC)」に詳しい。
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
HTC製端末 に関連するカテゴリがあります。
日本向け
NTTドコモ向け SoftBank向け イー・モバイル向け Y!mobile向け au向け SIMフリー端末
日本以外
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Sensation
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Butterfly
10
U
その他
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