HIMARI(ひまり、2011年〈平成23年〉6月24日 - )は、日本のヴァイオリニスト。2022年まで本名の「吉村妃鞠」(よしむらひまり)名義を、同年以後は「HIMARI」を使用[6][7]。
10歳までに日本・欧州などの42のコンクールで1位。複数のオーケストラと共演。2022年、アメリカのカーティス音楽院(大学に相当)に最年少10歳で合格し、11歳で進学[9]。以降は日米を行き来しながら活動する。
2024年2月16日、イギリス・ドイツのマネジメント事務所「KD SCHMID[10]」とアーティスト契約を締結。
経歴
東京都生まれ。父は作曲家・シンセサイザー演奏家の吉村龍太。母はヴァイオリニストの吉田恭子。
2歳半でヴァイオリンに触れ始める。祖母が持ってきた母の子供時代のヴァイオリンをおもちゃのように遊びながら弾く。3歳の頃には母のヴァイオリンの練習をまねて演奏するようになり、自分で「オムライス」「冷蔵庫」という曲を即興で作曲し演奏。3歳からヴァイオリンの稽古を始め、3ヶ月目にはバッハを弾く。4歳の頃からコンクールに出場するようになり、5歳で国際ジュニア音楽コンクール(IJMC2016)に出場[15]。
2017年、6歳でプロオーケストラと共演。2018年の6歳時にレオニード・コーガン国際ヴァイオリンコンクールで1位。同年7歳時にブリュッセル(ベルギー)のグリュミオー国際ヴァイオリンコンクールに最年少出場で1位優勝、「7歳の 〝Wunderkind[16]〟(神童)がグランプリ」と報じられ、その際の動画再生数は100万再生を超える。以後9歳までに日本国内外の39のコンクールで1位となる[17]。2019年6月にはスイスにあるザハール・ブロン・ヴァイオリン ・アカデミーに迎えられる。モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団とソリストとして共演した他、同年10月キエフ国立フィルハーモニー交響楽団、11月25日には国際音楽祭「モスクワミーツフレンズ」の開会式にて国立のロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団らと共演[18]。同年オーストリアのザルツブルク音楽祭に最年少演奏者として出演。 2020年に入ると新型コロナ感染症の影響でコンクールが中止延期、演奏会の開催も限定されるなか東京交響楽団と共演。この年、慶応義塾塾長賞を受賞[20]。2021年にはルブリン(ポーランド)で3年に一度開催される「第15回リピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際ヴァイオリンコンクール2021」にて史上最年少、特賞グランプリ(第1位を上回る)を受賞。この年、「第4回 服部真二賞」(服部真二音楽賞)を受賞[21]2023年3月に、東京でケリーリン・ウィルソン指揮NHK交響楽団と共演[24]。同年4月、モントリオール(カナダ)で3年に1度開催されるモントリオール国際 MINI VIOLIN 2023にて「Public Award」を受賞。2023年10月に、HIMARI、アイダ・カヴァフィアン&サンタフェ交響楽団と共演。アメリカ・コンサート・デビュー[27]2024年5月に「ガルガンチュア音楽祭」に出演、金沢市の石川県立音楽堂で英国のオックスフォード・フィルハーモニー管弦楽団と共演、音楽堂邦楽ホールでバイオリニスト吉田恭子との親子デュオを披露[28][29]
2025年3月には、巨匠ズービン・メータ率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、定期公演でソリストとしてデビュー。 2024年12月はフィラデルフィア管弦楽団が開催する「New Year’s Eve Celebration」で、卓越した才能を持つ指揮者マリン・アルソップと共演、その他、スイス・ロマンド管弦楽団の日本ツアーソリストなど国内外で数々の公演を予定している。また、自身初の国内リサイタルツアー「HIMARI Violin Recital Tour 2024」を東京・大阪・名古屋・福岡で開催。[30]
人物
使用楽器
主なコンクール歴
コンクール名称 |
成績 |
カテゴリー |
開催国 |
開催地 |
開催回 |
開催年月日 |
演目 |
URL動画等
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レオニード・コーガン国際ヴァイオリンコンクール Leonid Kogan International Competition for Young Violinists |
1位 |
1st Category |
ベルギー |
ブリュッセル |
第2回 |
2018 |
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公式サイト[41]
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アルテュール・グリュミオー国際ヴァイオリンコンクール International Grumiaux Violin Competition |
1位 特別グランプリ |
カテゴリーA |
ベルギー |
ブリュッセル |
第12回 |
2018 |
パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番」 パガニーニ カプリス13番 |
Violin Concerto No.1動画[42] Paganini Caprice n°13動画[43]
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シェルクンチク国際音楽コンクール Щелкунчик музыкальный конкурс |
1位 |
弦楽器 |
ロシア |
モスクワ |
第20回 |
2019年12月 |
一次予選ではサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」、二次予選ではパガニーニの「カンタービレ」と「ラ・カンパネラ」、決勝ではパガニーニの「ヴァイオリン協奏曲第1番第1楽章」。 |
一次予選動画[44] 二次予選動画[45] ファイナル動画[46]
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アンドレア・ポスタッキーニ国際ヴァイオリンコンクール Concorso Violinistico Internazionale "Andrea Postacchini" |
1位 全カテゴリー総合優勝[47][48][49] 特別賞[50] |
カテゴリーA |
イタリア |
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26回 |
2019年5月25日 |
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大会中継(吉村の出演は1時間20分15秒以降)[51]
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フィルモグラフィ
脚注
参考文献
外部リンク