HD 136418は、うしかい座の恒星で8等星。太陽系外惑星が発見されている。
概要
G5のスペクトルを持つ黄色巨星に分類され[4]、ガイア計画で観測された年周視差によると地球から約344光年の位置にある[注 1]。
2010年、カリフォルニア大学、カリフォルニア工科大学などの共同研究グループは、ケック天文台を使った視線速度法によって、木星質量の2倍前後の質量を持つ太陽系外惑星HD 136418 bが存在するという研究結果を発表した[3]。惑星の公転周期は約464日、軌道離心率は0.26、軌道長半径は1.32天文単位 (au) とされる[3]。同研究グループは同時に、HD 4313、HD 95089、HD 181342、HD 206610、HD 180902、HD 212771の6つの星系で木星型惑星と思われる大質量の惑星を発見している[3]。
名称
2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、HD 136418 はカナダに割り当てられる系外惑星系となった[4]。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、カナダ国内での選考、国際天文学連合 (IAU) への提案を経て太陽系外惑星とその主星に固有名が承認されるものであった[6]。2019年12月17日、IAUから最終結果が公表され、HD 136418はNikawiy、HD 136418 bはAwasisと命名された[2]。これらはカナダの先住民クリーの言語で家族の一員の呼び名を指す言葉に由来しており、Nikawiyは「母」、Awasisは「子」を意味する言葉にちなんで名付けられた[2]。
脚注
注釈
- ^ a b c パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
- ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記
出典