『GOLDEN☆BEST 藤圭子 ヒット&カバーコレクション 艶歌と縁歌』(ゴールデン・ベスト ふじけいこ ヒット・アンド・カバーコレクション えんかとえんか)は、藤圭子のベスト・アルバム。2010年12月8日発売。発売元はソニー・ミュージックダイレクト。規格品番はMHCL-1825/6。
解説
1969年9月にシングルレコード「新宿の女(JRT-1037)」でレコード・デビュー、翌年2枚のスタジオ・アルバム『新宿の女/“演歌の星”藤圭子のすべて(JRS-7067)』『女のブルース(JRS-7087)』と企画盤『演歌の競演/清と圭子(JRS-7100)』(内山田洋とクール・ファイブ&藤圭子)の計3枚でアルバムオリコンチャート42週連続1位という、未踏の記録を達成してから40周年を迎えたことを記念したアルバム[1]。各レコード会社から発売されているベスト・アルバムシリーズ“ゴールデン☆ベスト”の中の1作となる。以前には同シリーズより、『GOLDEN☆BEST 藤圭子』(2005年10月26日発売:BVCK-38110)がBMG JAPANから発売されていた。本アルバムはCD-DA2枚組で、BMG JAPANとソニー・ミュージックエンタテインメントが統合したことにより、前作とは異なるソニー・ミュージックダイレクトからの発売となった。
ディスク1は「艶歌」と題し、藤圭子及び藤圭似子名義で発表したシングルレコードA面曲からの選曲。デビュー以降続けて発売した3枚のシングル盤「新宿の女」「女のブルース」「圭子の夢は夜ひらく」からはB面曲も収録された。ブックレットの歌詞掲載ページにはこの3枚と「命預けます」の4枚分のみ、モノクロームのディスクジャケット写真付で、解説付でもある。ディスク2は「縁歌」と題し、スタジオ・アルバムに収録された昭和時代のカバーソングを収録。
歌詞ブックレットには、藤圭子のデビュー当時RCAレコードの担当ディレクターだった榎本襄の回顧録を7ページに渡って掲載。ほか、巻末の制作スタッフ一覧のページには、本アルバムのディスクジャケットに起用された写真に関しての記述もある。CDトレイ下には、収録されたシングルジャケットのカラー写真を並べて掲載。
収録曲
Disc 1 艶歌
特記以外 作詞・作曲:石坂まさを 編曲:池多孝春
- 新宿の女(3:38)
- 生命ぎりぎり(3:35)
- 女のブルース(3:52)
- あなた任せのブルース(3:04)
- 圭子の夢は夜ひらく(4:08)
- 東京流れもの(3:19)
- 命預けます(3:24)
- 女は恋に生きてゆく(3:06)
- さいはての女(3:55)
- 恋仁義(3:43)
- みちのく小唄(3:20)
- 京都から博多まで(3:23)
- 別れの旅(4:13)
- 明日から私は(3:34)
- 私は京都へ帰ります(3:49)
- 命火(4:32)
- はしご酒(3:45)
- 聞いて下さい私の人生(3:36)
- 面影平野(3:58)
- 可愛い女(4:01)
- 螢火(3:30)
Disc 2 縁歌
- アカシヤの雨がやむ時(3:43)
- 今日でお別れ(4:02)
- カスバの女(3:46)
- 知りすぎたのね(3:11)
- 雨がやんだら(3:19)
- 霧の摩周湖(2:46)
- 女の意地(3:44)
- 作詞・作曲:鈴木道明 編曲:竹村次郎
- 原曲:西田佐知子 1970年にリバイバル・ヒットした1965年の楽曲
- 逢わずに愛して(3:53)
- 港町ブルース(4:04)
- 作詞:深津武志 補作詞:なかにし礼 作曲:猪俣公章 編曲:竹村次郎
- 原曲:森進一 国内の港町が多数登場するご当地ソング
- 別れの朝(4:45)
- うそ(3:15)
- 北国行きで(3:53)
- 北国の春(4:08)
- ひとり寝の子守唄(3:03)
- 旅の終りに(3:22)
- おもいで酒(3:37)
- みちのくひとり旅(3:51)
- 舟唄(4:13)
- 作詞:阿久悠 作曲:浜圭介 編曲:竜崎孝路
- 原曲:八代亜紀 第30回NHK紅白歌合戦で大トリを飾った楽曲
- さすらい(3:23)
- 作詞:十二村哲 作曲:北原じゅん 編曲:竹村次郎
- 原曲:克美しげる 藤のシングル盤に同名異曲の「さすらい」がある
- 怨み節(3:30)
- 網走番外地(3:25)
- 作詞:タカオカンベ 作曲:不詳 編曲:池田孝
- 原曲:高倉健ほか 「圭子の網走番外地」という詞が異なる楽曲もある
脚注
関連項目