E・フィリップ・フォックス こと エマニュエル・フィリップ・フォックス （Emanuel Phillips Fox、1865年 3月12日 - 1915年 10月8日 ）はオーストラリア の印象派 のスタイルの画家である。1886年から1892年までヨーロッパで学んだ。ヨーロッパで活動していた時期にオーストラリアでは「ハイデルバーグ派 」(Heidelberg School)の画家たちと活動した後、再びヨーロッパで活動した。
メルボルン のヴィクトリア通りで写真家の息子に生まれた[ 1] ビクトリア国立美術館 の絵画教室でアイルランド生まれの画家、ジョージ・フォリングスビーに学んだ[ 1] ジョン・ロングスタッフ やフレデリック・マッカビン 、デイヴィッド・デイヴィス 、ルパート・バニーが共に学んでいた[ 1]
1886年にパリに留学し、私立の美術学校、アカデミー・ジュリアン で学んだ後、エコール・デ・ボザール （国立美術学校）でウィリアム・アドルフ・ブグロー やジャン＝レオン・ジェローム に学び、美術学校の賞を受賞した。当時流行していた印象派のスタイルに影響を受け、サロン・ド・パリ に1890年に出展した。
1890年にオーストラリアに帰国した[ 1] チューダー・セント・ジョージ・タッカー が帰国すると、共同でメルボルンに美術学校(Melbourne School of Art)を開き、ヨーロッパの新らしい美術を教え始めた。この時期の活動から「ハイデルバーグ派 」の一人とされる。
オーストラリアで働いた医師、ウィリアム・ギルビー(1825-1885)が、オーストラリアの芸術家をイギリスに派遣するために美術館に遺贈した「ギルビー寄付金」(Gilbee bequest)から資金を得てフォックスは1901年に再び、ヨーロッパに渡った[ 1] ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ の展覧会やパリの展覧会に出展した。1905年にイングランド生まれの画家、エセル・キャリック (1865-1952)と結婚し、夫婦でイタリア、スペインを旅した後、1908年からパリに住んだ。1910年にフランスの国民美術協会 の会員に選ばれた。1912年には国際彫刻家・画家・版画家協会の会員にもなった。
1913年にオーストラリアに帰国し、個展を開き[ 2]
『キャプテン・クックの
ボタニー湾 上陸』 (1910)
『屋外で』(Al fresco) (1904)
『渡し舟』(1911)
Eagle, M: The oil paintings of E Phillips Fox in the National Gallery of Australia , National Gallery of Australia, Canberra, 1997 ISBN 0-642-13086-8
Fox, Len, E. Phillips Fox and his family published by the author, 1985 ISBN 0-9589239-1-4
Serle, Percival [in 英語] (1949). "Fox, Emanuel Phillips" . Dictionary of Australian Biography Sydney : Angus & Robertson .Zubans, R., E. Phillips Fox 1865–1915 , National Gallery of Victoria, Melbourne, 1994 ISBN 0-7241-0171-3
Zubans, R., E. Phillips Fox, His Life and Art , Miegunyah Press, Melbourne, 1995 ISBN 0-522-84653-X 
