BTR-40は、ソビエト連邦の装甲兵員輸送車である。
概要
本車は、4輪トラックのGAZ-63をベースとして1948年に開発が始まり、1950年に採用されて以降1960年まで製造された。
上部開放型の構造で、操縦士と指揮官の他、歩兵8名が搭乗する。車体各部にはガンポートが設けられており、搭乗した歩兵の携行火器による乗車戦闘が可能。
BTR-152とともに1950年代のソビエト連邦軍の装甲兵員輸送車の中核を成した。ハンガリー動乱で初めて実戦投入されている。
1960年代以降は、BTR-60やBRDM-1といった後継車が登場したこともあって、制式装備からは外れていった。
運用国
現在の運用国
派生型
- BTR-40
- 初期生産型。
- BTR-40A
- ZPU-2を搭載した対空車両。
- BTR-40B
- 密閉型。乗員は2+6名。
- BTR-40V
- 空気圧を車内から変えられるタイヤを採用。
- BTR-40RH
- 化学偵察車。
- BTR-40ZhD
- 鉄道用タイヤを装備。試作品。
- 55式装輪装甲車
- 中国のライセンス生産品。
参考文献
- 『ソビエト・ロシア戦闘車輌大系(下)』 ガリレオ出版、2004年
関連項目
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