『9時から5時まで』(くじからごじまで 原題:9 to 5 / Nine to Five)は、1980年制作のアメリカ合衆国のコメディ映画。ジェーン・フォンダ主演。主題歌はドリー・パートンの「9時から5時まで」(9 to 5)。ドリーは出演もしている。
アメリカ国内で初週の興行収入が390万ドルを越えるヒットを記録し[1]、コメディ映画で第20位の興行収入となっている[2]。1980年の全米興行収入第2位を記録した[3]。
アメリカン・フィルム・インスティチュートによるアメリカ喜劇映画ベスト100で第74位にランクインし[4]、Rotten Tomatoesでは82%の満足度となった[5]。
あらすじ
ロサンゼルスのとある複合企業の各部署には、様々な事情を持った女性社員が勤めている。夫と離婚したばかりの新入社員ジュディ、シングルマザーのベテラン社員ヴァイオレット、グラマーな秘書ドラリーの3人は、横暴な社長のフランクリンに対して、それぞれ不満を持っていた。
偶然、酒場で意気投合した3人はフランクリンをとっちめてやろうという事で一致。実行に移すが、思わぬ騒動が起こってしまう…。
キャスト
※括弧内は日本語吹替[6]
テーマ曲
主題歌はドリー・パートンが作曲および演奏した『9時から5時まで』(9 to 5)である。1980年代のパートンの曲で最大のヒット曲の1つとなった。映画撮影中、パートンは長い付け爪でタイプライターを打つ音を使用することを思いついた。パートンは撮影セットで爪を鳴らしてビートを作りながら作曲した。『ビルボード』誌のカントリー・チャートおよび、Billboard Hot 100で2週連続第1位を獲得し、アカデミー歌曲賞など様々な賞にノミネートされた。1981年、ピープルズ・チョイス・アワードの映画楽曲賞を受賞し、1982年、グラミー賞においてカントリー楽曲賞、女性カントリー・ヴォーカル賞を受賞した。なおこの時のグラミー賞には4部門にノミネートされた。アメリカレコード協会によりプラチナ認定された。
同年、当時新人であったシーナ・イーストンは同じタイトルの『9 to 5 』でイギリスで最初のメジャー・ヒットをしていた。パートンの曲との混同を避けるため、イーストンのレコード会社はアメリカでのリリースの際に『Morning Train (9 to 5) 』と改名した。
テレビ・シリーズ
1982年から1983年にABCで、1986年から1988年にシンジケートで、この映画に影響を受けたシットコムが放送された。この番組ではパートンの妹のレイチェル・デニソンがパートンのドラリー役、リタ・モレノがトムリンのヴァイオレット役、ヴァレリー・カーティンがフォンダのジュディ役を演じた。後半ではモレノの代わりにサリー・ストラザースが配役された。計85エピソードが撮影された。
ミュージカル
2008年にミュージカル化され、2012年には日本で上演される[7]。
2009年、ブロードウェイ・ミュージカル
2008年3月上旬、センター・シアター・グループの芸術監督マイケル・リッチーはブロードウェイ公開前に2008年9月1日からロサンゼルスにあるセンター所有のアーマンソン・シアターにて、アリソン・ジャニーがヴァイオレット役、ステファニー・J・ブロックがジュディ役、メーガン・ヒルティがドアリー役、マーク・カディッシュがフランクリン・ハート・ジュニア役で開幕することを発表した。ミュージカル版の脚本は映画の脚本も共同で行なったパトリシア・レズニックが担当した。アンディ・ブランクンビューラーが振付をし、ジョー・マンテロが演出した[8]。
- スタッフ(日本上演版)
- キャスト(日本上演版)
安崎求、花山佳子、石井一彰
関連項目
脚注
外部リンク