『4コマギャグバトル』は、光文社が発行する主に「火の玉ゲームコミック」シリーズとしてテレビゲームに関するパロディー・ギャグ4コマ漫画やショートコミックのレーベル。
概要
双葉社の4コマまんが王国、スクウェア・エニックス(当時はエニックス)の4コママンガ劇場、新声社の4コマ決定版などに続き、1995年に創刊。第1号作品は「スーパードンキーコング 4コマギャグバトル」だった。初中期までの編集元はスタジオDNA(現・一迅社)。最盛期にはSNKのゲームのほか、アトラス、任天堂のゲームを対象にしたものが多く出版され、人気を博した。
4コマまんが王国や4コママンガ劇場よりも規制基準が緩かったのか、最盛期は爆笑ネタはもちろん、高年齢層や多少の性的要素を意識した漫画もみられるなど、前記のレーベルとはかなり毛色が異なる。特に最初期の任天堂作品でのネタ、前身的存在である「火の玉ゲームコミック」のVol.2~3に掲載された「MOTHER2」の漫画は別記の「MOTHER2 4コマ逆襲本・アンソロジー(アスキー出版局、編集はスタジオDNAが担当[1])」と併せ、任天堂による規制が緩い時期を象徴するものであったといえる。
初期の作家陣はいわゆる同人系の面々や光文社が当時刊行していた少年誌「少年王」、スタジオDNAが編集に関わっていた「マル勝スーパーファミコン」(角川書店)の漫画コーナーである「マル勝ゲーム4コマシアター」(1995年に単行本化)に関わりのある作家が多かったが、後に他レーベルに名を連ねる漫画家やアンソロジー以外の作品でデビューした漫画家も参入、元となるゲームソフトによって作家陣がかなり異なるようになった。主要な作家陣は初中期から大きくは変わっていない。古賀亮一、大島永遠、武梨えりなどこのレーベルで活躍後にブレイクした漫画家も多い。
1998年頃よりスタジオDNAが独自にゲームコミックのレーベル「4コマKINGS」を立ち上げ、出版を開始したことに伴い編集から離れる。それが影響してかは不明だが、「4コマギャグバトル」は徐々に対象となるゲームソフトを中低年齢向けにシフトしている。
2010年7月29日に刊行された「東京鬼祓師 鴉乃杜學園奇譚4コマギャグバトル」を最後に、2024年現在はシリーズとしては発行されていない。
執筆経験のある作家
この節では、4コマギャグバトル及び前身的存在である「火の玉ゲームコミック」、4コマ+ショートコミックによる番外編的存在である「4大格闘ゲームギャグバトル」・「ギャグパラダイス」に執筆経験のある作家を五十音順に列挙する。
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や~わ行
4コマ以外(イラスト等)で参加した作家
この節では、4コマギャグバトル及び前身的存在である「火の玉ゲームコミック」、4コマ+ショートコミックによる番外編的存在である「4大格闘ゲームギャグバトル」・「ギャグパラダイス」に4コマ作品以外で参加経験のある作家を列挙する。
刊行された作品
マリオシリーズ
ストリートファイターシリーズ
ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズ
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 4コマギャグバトル 1995年
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 4コマギャグバトル 1994年
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'95・'96 4コマギャグバトル 1996年
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'96 4コマギャグバトル 1996年
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 4コマギャグバトル 1997年
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 4コマギャグバトル 三種の神器編 1997年
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 4コマギャグバトル 1998年
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 4コマギャグバトル 1999年
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 EVOLUTION 4コマギャグバトル 2000年
- ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 4コマギャグバトル 2000年
ボンバーマンシリーズ
鉄拳シリーズ
- 鉄拳 4コマギャグバトル 1995年
- 鉄拳2 4コマギャグバトル 1996年
- 鉄拳3 4コマギャグバトル 1997年
ヴァンパイアシリーズ
- ヴァンパイア 4コマギャグバトル 1995年
- ヴァンパイアハンター 4コマギャグバトル 1995年
- ヴァンパイアセイヴァー 4コマギャグバトル 1997年
どうぶつの森シリーズ
- どうぶつの森+ 4コマギャグバトル ほのぼの編 2002年
- どうぶつの森+ 4コマギャグバトル うきうき編 2003年
- どうぶつの森e+ 4コマギャグバトル とことん編 2003年
- どうぶつの森e+ 4コマギャグバトル Part2 2003年
4大格闘ゲームギャグバトルシリーズ
4コマだけでなく、ショートコミックが併せて掲載されているシリーズ。
その他のシリーズ
脚注
- ^ スタジオDNA編集によるアスキー出版局の4コマ本には「いただきストリート2」の物もあり、このレーベルで活躍している作家(白石琴似等)が数名執筆している。
- ^ この名義で掲載経験はない(野の元名義をゲームアンソロジー時に使用している為)。
- ^ 4コマギャグバトルレーベルに執筆経験がある作家で、このゲームにイラストで参加したその他の漫画家には佐々木亮がいる。
- ^ 改名は「4コマギャグバトル」を離れて以降のことなので、この名義で掲載経験はない。
- ^ 「4コマランド」は勁文社が90年代半ばに発行していたゲームアンソロジー。このレーベルに参加した作家(吉田創等)の他、あずまきよひこやチャーリーにしなか等が執筆していた。
- ^ 「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 4コマギャグバトル」のみこの名義を使用。
外部リンク