2015年アイルランド憲法国民投票(2015ねんアイルランドけんぽうこくみんとうひょう)はアイルランド政府が、アイルランド憲法の規定に基づき2015年5月22日に実施したアイルランド憲法修正案の国民投票[1] 。
同国民投票では大統領選挙の被選挙権の引き下げと、同性結婚に関する世界初の国民投票による承認についてである。同性結婚を可能にする憲法修正案は、有権者の62%によって承認された[2]。大統領選挙の被選挙権の引き下げに関する修正案は、有権者の73%によって反対された[2]。投票同日にカーロー=キルケニー補欠選挙が行われた[2]。投票年齢を18歳から16歳に引き下げること、統一特許裁判所の設立を認可するなど、他の修正案が検討されたが、続行されなかった[3][4]。
同性結婚
有権者は、憲法第41条に「性別を区別せずに、法律に基づいて合法的に結婚契約を結ぶことができる」の第4節を追加するかどうか尋ねられた[5]。すなわち同性結婚の合法化の提案だった。この提案は政府およびすべての主要政党によって支持され[6][7][8]、有権者の62.07%によって承認された[9]。
アイルランド憲法修正第34条法案
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賛 否
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得票数
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得票率
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賛成
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1,201,607
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62.07%
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反対
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734,300
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37.93%
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大統領被選挙権年齢の引き下げ
有権者は、大統領の被選挙権年齢を35歳から21歳に引き下げる提案を73.06%で反対された[10]。
アイルランド憲法修正第35条法案
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賛 否
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得票数
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得票率
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反対
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1,412,602
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73.06%
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賛成
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520,898
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26.94%
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脚注