1983年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月4日に開幕した。アメリカンリーグの第15回リーグチャンピオンシップシリーズ(英語: 15th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌5日から8日にかけて計4試合が開催された。その結果、ボルチモア・オリオールズ(東地区)がシカゴ・ホワイトソックス(西地区)を3勝1敗で下し、4年ぶり7回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、オリオールズが7勝5敗と勝ち越していた[1]。ホワイトソックスはこの年、レギュラーシーズンではリーグ最多の800得点を挙げていたが、今シリーズでは4試合で計3得点に封じられた[2]。これは、1970年ナショナルリーグ優勝決定戦のピッツバーグ・パイレーツと並び、リーグ優勝決定戦史上最少である[3]。シリーズMVPには、第2戦に先発登板して9イニング14奪三振で完封勝利を挙げたオリオールズのマイク・ボディッカーが選出された。ボディッカーは1980年デビューの4年目ながら、過去3年で計38.2イニングしか投じておらず、この年も新人王受賞資格を有していた[注 1]。新人選手がポストシーズンのシリーズでMVPを受賞するのは、1959年ワールドシリーズでのラリー・シェリー以来24年ぶり2人目だった[4]。このあとオリオールズは、ワールドシリーズでもナショナルリーグ王者フィラデルフィア・フィリーズを4勝1敗で下し、13年ぶり3回目の優勝を成し遂げた。
試合結果
1983年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月5日に開幕し、4日間で4試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
|
10月05日(水) |
第1戦 |
シカゴ・ホワイトソックス |
2-1 |
ボルチモア・オリオールズ |
メモリアル・スタジアム |
|
10月06日(木) |
第2戦 |
シカゴ・ホワイトソックス |
0-4 |
ボルチモア・オリオールズ
|
10月07日(金) |
第3戦 |
ボルチモア・オリオールズ |
11-1 |
シカゴ・ホワイトソックス |
コミスキー・パーク
|
10月08日(土) |
第4戦 |
ボルチモア・オリオールズ |
3-0 |
シカゴ・ホワイトソックス
|
優勝:ボルチモア・オリオールズ(3勝1敗 / 4年ぶり7度目)
|
第1戦 10月5日
第2戦 10月6日
第3戦 10月7日
第4戦 10月8日
脚注
注釈
- ^ ボディッカーはこの年、レギュラーシーズンでは27試合179.0イニングで16勝8敗・防御率2.77を記録し、アメリカンリーグの新人王投票では3位に入った。受賞したのは、今シリーズの対戦相手ホワイトソックスに所属するロン・キトルだった。
出典
- ^ "1983 Baltimore Orioles Schedule," Baseball-Reference.com. 2021年2月16日閲覧。
- ^ Jason Foster, "Each MLB team's worst postseason memory, revisited," Sporting News, October 4, 2016. 2021年2月16日閲覧。
- ^ Murray Chass, "ORIOLES AND PHILLIES WIN; WILL PLAY IN WORLD SERIES," The New York Times, October 9, 1983. 2021年2月16日閲覧。
- ^ Adam McCalvy, "Wacha! Wacha! No joke, rookie named NLCS MVP / Cards righty bests likely NL Cy Young Award winner Kershaw twice in series," MLB.com, October 19, 2013. 2021年7月13日閲覧。
外部リンク
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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オリオールズ球団殿堂 | |
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ワールドシリーズ優勝(3回) | |
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ワールドシリーズ敗退(4回) | |
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リーグ優勝(7回) | |
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できごと | |
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傘下マイナーチーム | |
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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ワールドシリーズ優勝(3回) | |
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