1890年ウィンブルドン選手権
1890年 ウィンブルドン選手権 (1890ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1890)に関する記事。イギリス ・ロンドン 郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ 」にて開催。
大会の流れ
男子シングルスは1878年 、女子シングルスは1886年 から「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
この年は、女子シングルスの前年度優勝者ブランチ・ビングリー・ヒルヤード が欠場した。前年度優勝者が出場しなかった場合は「オールカマーズ・ファイナル」がなくなるため、チャレンジ・ラウンドの決勝結果を優勝記録表に掲載する。
初期の女子シングルスでは、チャレンジ・ラウンドにエントリーする選手が少なく、この年は4名のみだった。
初期のウィンブルドン選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元イギリス人選手の国旗表示を省略する。
大会前年度優勝者
男子シングルス
チャレンジラウンド
準々決勝
ジョシュア・ピム vs. ハリー・スクリブナー 6-3, 12-10, 6-0
ウィロビー・ハミルトン vs. ウィルフレッド・バデリー 6-3, 6-0, 6-1
アーネスト・ルイス vs. ディーン・ミラー 6-3, 6-1, 6-1
ハリー・バーロウ vs. D・グレインジャー・チェイター 8-10, 6-4, 2-6, 6-1, 6-1
準決勝
ウィロビー・ハミルトン vs. ジョシュア・ピム 0-6, 6-4, 6-4, 6-2
アーネスト・ルイス vs. ハリー・バーロウ 7-5, 6-4, 4-6, 7-5
決勝
ウィロビー・ハミルトン vs. アーネスト・ルイス 2-6, 6-4, 6-4, 4-6, 7-5
オールカマーズ決勝
女子シングルス
チャレンジラウンド
1回戦
メイ・ジャックス vs. エディット・メアリー・コール 6-4, 7-5
レナ・ライス vs. メアリー・スティードマン 7-5, 6-2
決勝
レナ・ライス vs. メイ・ジャックス 6-4, 6-1 (ここで 優勝決定。ライスが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
男子シングルス
女子シングルス
レナ・ライス vs. メイ・ジャックス 6-4, 6-1 [チャレンジラウンド決勝]
男子ダブルス
外部リンク
抽選表:男子 ・女子 (男子はGrand Slam Tennis Archive、女子はTennisForum.com提供スレッドによる)
参考文献
Lance Tingay , “100 Years of Wimbledon ” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 大会の様子については29・41ページ、男子シングルス試合結果は135ページ、女子シングルス試合結果は151ページを参照した。
Bud Collins , “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia ” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3 選手のフルネームについて、本書から補足した。
1870 - 80 - 90 - 1900 - 10 - 20 - 30 - 40 - 50 - 60 - 70 - 80 - 90 - 2000 - 10 - 20 -