高崎三興株式会社(たかさきさんこう、英文社名:Takasaki Sanko Co., Ltd.)は、かつて存在した日本の製紙会社である。大手製紙会社王子製紙の傘下にあった板紙メーカーで、2002年に王子板紙(現・王子マテリア)に吸収された。
概要
王子製紙系列であった高崎製紙株式会社と三興製紙株式会社が1999年10月に合併(存続会社は高崎製紙)して発足した製紙会社である。高崎製紙は1914年、三興製紙は1949年設立の板紙メーカーであった。王子製紙グループの段ボール原紙事業集約の一環として2001年にグループ共同販売会社の王子板紙を設立、2002年10月にグループのメーカーとともに王子板紙に吸収合併された。
国内4工場を持ち、段ボール原紙や白板紙などの板紙を主体に生産・販売を手がけた。また傘下のグループ企業では、段ボールや紙容器(紙器)の生産・販売なども手がけていた。
沿革
高崎製紙
前身の高崎製紙は、段ボール原紙(ライナー)・白板紙・建材原紙(石膏ボード原紙)・紙管原紙などを生産していた板紙メーカーである[2]。三興製紙との合併までの年表を以下に示す。
三興製紙
三興製紙は、段ボール原紙や白板紙などを生産していた板紙メーカーである。本社は静岡県富士市伝法[23]。大阪証券取引所市場第二部(大証2部)に株式を上場していた(証券コード:3885)。
高崎三興
生産拠点
高崎三興が保有していた生産拠点は、以下の4か所である。
脚注
注釈
- ^ 所在地は高崎市八島町で、高崎駅東口前。
- ^ 所在地は東京都足立区千住東町。
- ^ 所在地は東京都葛飾区奥戸1丁目で、中川沿いに立地した。
- ^ 所在地は大阪府吹田市、下新庄駅付近。
- ^ 所在地は埼玉県草加市。
出典
- ^ a b c d e f 「段ボール原紙事業の統合に関するお知らせ (PDF) 」、2001年12月4日付王子製紙ニュースリリース(インターネットアーカイブ)
- ^ 高崎80年史、p203
- ^ a b c d e 会社年鑑2002上巻、pp683-685
- ^ 高崎80年史、p7
- ^ a b 高崎80年史、p19
- ^ a b 高崎80年史、pp21-22
- ^ 高崎80年史、p212
- ^ 高崎80年史、pp47-48
- ^ a b 高崎80年史、p71
- ^ 高崎80年史、p91
- ^ a b c d e 「高崎三興第149期(2001年3月期)有価証券報告書」、p3
- ^ 高崎80年史、p77,91
- ^ 高崎80年史、p99
- ^ 高崎80年史、p108
- ^ 高崎80年史、p218
- ^ 高崎80年史、p116,218
- ^ 高崎80年史、p123
- ^ 高崎80年史、p129,219
- ^ 高崎80年史、p130
- ^ 高崎80年史、p146
- ^ 高崎80年史、p109,220
- ^ 「本州・高崎製紙が提携 株持ち合い、製品を供給」、1994年1月25日付朝日新聞夕刊
- ^ a b c d e f 会社年鑑2000上巻、pp797-798
- ^ a b c d e f g h 王子社史合併各社編、pp413-414
- ^ 「三興製紙と高崎製紙合併 今秋、板紙4位に」、1999年2月11日付朝日新聞朝刊
- ^ 会社年鑑2003上巻、p7
参考文献
- 王子製紙(編) 『王子製紙社史』合併各社編、王子製紙、2001年
- 高崎製紙株式会社社史編纂室(編) 『高崎製紙80年史』、高崎製紙、1994年
- 『会社年鑑』2000上巻、日本経済新聞社、1999年
- 『会社年鑑』2002上巻、日本経済新聞社、2001年
- 『会社年鑑』2003上巻、日本経済新聞社、2002年
関連項目