飯岡町(いいおかまち)は、千葉県海上郡にあった町。九十九里浜最東端で、夏には海水浴やサーフィンで賑わった。
歴史
17世紀の終わりには、廻船が九十九里浜最西端の太東岬を目印に帆を降ろして飯綱権現に拝礼し、刑部岬でも海難予防としてと帆を降ろしたことから、太東岬の飯縄寺の本尊である飯綱権現と区別する意味で、刑部岬も飯岡と呼ばれるようになった。なお、廻船が飯縄寺の飯綱権現に拝礼するのは、廻船の航路を発見した土工の七兵衛(河村瑞賢)が、飯綱の兵法によって明暦の大火で江戸城と城下を焼失し、再建のための木材を買い占めて巨富を築いたからである。
沿革
飯岡町町域の変遷(年表)
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年
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月日
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旧飯岡町町域に関連する行政区域変遷
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1889年(明治22年)
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4月1日
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町村制施行に伴い、以下の町村がそれぞれ発足[2]。
- 飯岡町 ← 上永井村・下永井村・飯岡村・行内村・平松村・横根村・岩崎村・萩園村
- 三川村 ← 三川村・権田沼新田
- 豊岡村 ← 塙村・八木村・小浜村・親田村・常世田村
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1954年(昭和29年)
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3月31日
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飯岡町・三川村と豊岡村の一部(塙と八木の一部)が合併し飯岡町が発足。
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1957年(昭和32年)
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飯岡町の一部(三川の一部)は海上町に編入。
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1958年(昭和33年)
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飯岡町の一部(三川の一部)は銚子市に編入。
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2005年(平成17年)
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7月1日
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飯岡町は旭市・海上町と香取郡干潟町とともに合併し旭市が発足。飯岡町は消滅。
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飯岡町町域の変遷表
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1868年 以前
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明治22年 4月1日
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明治22年 - 昭和19年
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昭和20年 - 昭和64年
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平成元年 - 現在
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現在
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上永井村
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飯岡町
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飯岡町
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昭和29年3月31日 飯岡町
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平成17年7月1日 旭市
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旭市
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下永井村
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飯岡村
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行内村
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平松村
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横根村
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岩崎村
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萩園村
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塙村
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豊岡村 の一部
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豊岡村の一部
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八木村の一部
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三川村
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三川村
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三川村
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権田沼新田
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三川村の一部
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昭和32年 海上町に編入
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昭和33年 銚子市に編入
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銚子市
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銚子市
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産業
農業
漁業
地域
教育
- 小学校
- 飯岡町立飯岡小学校 → 旭市立飯岡小学校
- 三川村立三川小学校 → 飯岡町立三川小学校 → 旭市立三川小学校
- 中学校
- 飯岡町立飯岡中学校 + 三川村立三川中学校 → 飯岡町立飯岡中学校 → 旭市立飯岡中学校
観光
- 飯岡海岸海水浴場 - 海水浴場の横ではサーフィンや釣りが楽しめる。
- 飯岡灯台
- 飯岡刑部岬展望館〜光と風〜 - 日の出、日の入り、夜景が美しい。
- 飯岡風車群 - 丘の上に風力発電の大きな風車が並んでいる。
- 玉崎神社
- 飯岡町歴史民俗資料館
イベント
- 飯岡しおさいマラソン大会 - 2月の第一日曜日に開催。
- 飯岡海浜花火大会 - 7月最終土曜日に開催
- いいおかYOU・遊フェスティバル - 7月最終土曜日,日曜日に開催
寺刹
- 東福寺 - 真言宗
- 地福寺 - 真言宗
- 福蔵寺 - 真言宗
- 寶蔵寺 - 真言宗
- 重蔵寺 - 真言宗
- 花蔵院 - 真言宗
- 密蔵院 - 真言宗
- 海光寺 - 真言宗
- 東圓寺 - 真言宗
- 妙長寺 - 真言宗
- 観音寺 - 真言宗
- 定慶寺 - 真言宗
- 證誠院 - 真言宗
- 正善院 - 真言宗
- 善照院 - 真言宗
- 彌勒院 - 真言宗
- 阿彌陀院 - 真言宗
- 光台寺 - 浄土真宗
- 蓮城寺 - 日蓮宗(旭市塙1292)
交通
鉄道
町内を鉄道は通っていない。最寄り駅は、JR東日本総武本線飯岡駅。なお、同駅は名前は同じ飯岡であるものの、所在地は海上町(2005年合併後は、旭市の海上地区)となっている。
道路
- 一般国道
- 主要地方道
- 一般県道
出身有名人
脚注
関連項目
外部リンク