『青空娘』(あおぞらむすめ)は、源氏鶏太による日本の小説であり雑誌『明星』に連載され[1][2]、1957年には東方社から最初の単行本が刊行された。
同作は1957年にラジオ東京(現:TBSラジオ)でラジオドラマ化された[2](『明星アワー』[3]内)。
また1957年には、同作を原作とする日本映画が公開された(大映製作)。
ストーリー
田舎で祖母と暮らしていた小野有子は、死去前の祖母から、自分が父の不倫相手との子供だとしらされる。上京して父親の一家と暮らす有子は、その家で女中あつかいをされるが、明るく気丈にふるまう。
有子の教師であった二見、有子の姉のボーイフレンドだった広岡と、二人の男性が有子に好意を抱く。そしてこの二人の助けで、有子は実母と再会するのだった。
単行本(翻訳含む)
- 『青空娘』東方社、1957年
- 『青空娘』講談社ロマン・ブックス、1958年
- 『青空娘』講談社文庫、1964年
- 「青空娘」『源氏鶏太全集 第8巻』所収、講談社、1966年
- 『青空娘』春陽堂文庫、1966年
- 「藍天少女」(楊偉訳)『当代日本少年文学叢書・少女小説選』所収、遼寧少年児童出版社、1990年3月
- 『青空娘』ちくま文庫、筑摩書房、2016年2月10日
コミカライズ
映画
青空娘(1957年)
1957年10月8日に大映系で公開。カラー・スタンダード・88分。
のちに、名トリオになる、監督:増村保造、脚本:白坂依志夫、主演:若尾文子の組み合わせによる、初めての作品。
スタッフ・作品データ
キャスト
- 小野有子:若尾文子
- 二見桂吉:菅原謙二
- 広岡良輔:川崎敬三
- 広岡静江(良輔の母):東山千栄子
- 小野栄一(有子の父):信欣三
- 小野達子(有子の義母):沢村貞子
- 小野照子(有子の姉):穂高のり子
- 小野正治(有子の兄):品川隆二
- 小野弘志(有子の弟):岩垂幸彦
- 三村町子(有子の実母):三宅邦子
- 八重(小野家の女中):ミヤコ蝶々
- 哲五郎(世界の名言に凝っている魚屋):南都雄二
- 米川信子(有子の高校での友達):八潮悠子
- 稲川青子(二見に執着するモデルの女):矢島ひろ子
- 有子のお婆さん:滝花久子
- 信子の叔母(銀座のキャバレーのマダム):清川玉枝
映像ソフト
私は負けない(1966年)
1966年7月30日に大映系で公開。カラー・シネマスコープ・84分。
源氏鶏太の原作「青空娘」を再び白坂依志夫の脚本により、井上昭の監督と安田道代の主演で再映画化した。
スタッフ
- 監督: 井上昭
- 企画: 藤井浩明
- 原作: 源氏鶏太
- 脚本: 白坂依志夫
- 撮影: 竹村康和
- 美術: 上里忠男
- 編集: 山田弘
- 音楽: 古谷允とザ・フレッシュメン
- 録音: 海原幸夫
- 照明: 加藤博也
キャスト
註
参考文献
外部リンク
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