霜月 信二郎(しもつき しんじろう、1944年 -)は日本の推理作家。名古屋市生まれ。幻影城新人賞の佳作となった短編「炎の結晶」でデビューした。
来歴
本名は原信夫。1969年、慶應義塾大学経済学部中退。1977年、探偵小説専門誌『幻影城』の第2回幻影城新人賞小説部門で「炎の結晶」が佳作となり、デビューした(入選作なし、霜月以外の佳作は加藤公彦、辻蟻郎)[1]
。幻影城新人賞の受賞者を中心に結成された「影の会」のメンバー。デビュー作を含め、『幻影城』には6篇の短編が掲載されている。
1979年、『六方水晶の女』で第25回江戸川乱歩賞最終候補になる。
2019年より電子書籍で既存の作品の再録及び新作を発表。2021年には論創ミステリ叢書より紙の書籍での初の単著が発売された。
作品リスト
単著
- 霜月信二郎探偵小説選(2021年12月 論創ミステリ叢書)
- 収録作品:炎の結晶 / 葬炎賦 / 密室のショパン / 黄金の小指 / 消えた原稿 / 運ばれた死体 / 仮面の殺意 / ロード / キャップ / チェンジ / あうん / 分身 / 死角 / 消えた密室 / 探偵小説・夢・ぼく(評論・随筆篇) / 幻影城・影の会の思い出(評論・随筆篇)
電子書籍
- 霜月信二郎 作品集 (1) 炎の結晶 葬炎賦(2019年6月)
- 霜月信二郎 作品集 (2) 女探偵白川エミの事件簿(2019年7月)
- 収録作品:密室のショパン / 黄金の小指 / 消えた原稿 / 運ばれた死体 / 仮面の殺意
- 霜月信二郎 作品集 (3) 女探偵白川エミの事件簿(2019年9月)
- 霜月信二郎 作品集 (4) 女探偵白川エミの事件簿(2019年12月)
- 霜月信二郎 作品集 (5) 女探偵白川エミの事件簿(2020年2月)
- 霜月信二郎 作品集 (6) 女探偵白川エミの事件簿(2020年10月)
- 霜月信二郎 作品集 (7) 女探偵白川エミの事件簿(2021年3月)
- 霜月信二郎 作品集 (8) 女探偵白川エミの事件簿(2021年6月)
- 霜月信二郎 作品集 (9) 女探偵白川エミの事件簿(2021年8月)
- 霜月信二郎 作品集 (10) 女探偵白川エミの事件簿(2021年11月)
雑誌掲載作品
- 幻影城
- 炎の結晶 (No.27、1977年2月号) - 第2回幻影城新人賞 佳作
- 密室のショパン (No.32、1977年7月号)
- 黄金の小指 (No.43、1978年5月号)
- 消えた原稿 (No.44、1978年6・7月合併号)
- 葬炎賦 (No.46、1978年9月号)
- 運ばれた死体 (No.52、1979年6月号)
アンソロジー収録作品
脚注
- ^ 『甦る「幻影城」Ⅰ 新人賞傑作選』(1997年8月、角川書店)の著者紹介参照
関連項目