長安寺(ちょうあんじ)は、岩手県大船渡市日頃市町にある真宗大谷派の寺院。山号は片杉山。本尊は鎌倉時代の作といわれている阿弥陀如来。
歴史
寺伝によると、もと天台宗の寺で、開山は気仙郡司金為時4代に嫡孫次郎丸為正(正善坊)で、比叡山で修行の後に帰郷して長安寺を建立、明徳年間(1390年 - 1394年)の22世正光坊のときに浄土真宗に改宗したという。
1556年(弘治2年)に火災のため全焼し、伽藍はすべて江戸期以降のものであるが、山門(1798年(寛政10年))は高さ17.5mの大楼門で、禁制の欅材を許可無く使用したことが仙台藩主の忌避にふれ、以後の造作が許されず「袖なしの門」といわれている。
アクセス
以上の路線に乗車し、「長安寺」バス停下車。徒歩10分。
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 3 岩手県』角川書店、1985年。ISBN 4040010302。
- 岩手放送『新版 岩手百科事典』岩手放送株式会社、1988年10月15日。
関連項目