金 壽根 (キム・スグン, 김수근, 1931年 2月20日 - 1986年 6月14日) は、大韓民国の建築家、都市計画家。金重業(1922-1988)と共に韓国近代建築の巨匠と称される。
経歴
評価
生涯に韓国内に200以上の建物を設計し、代表作として、ソウル蚕室総合運動場 (1977年)、空間社屋(1978年)、馬山聖堂(1979年)、国立清州博物館(1986年)などが挙げられる。
金は1966年に韓国で初めての建築・芸術総合誌である月刊『空間』を創刊し、1972年には空間舍廊を建立して文化活動の場所として開放した。また弘益大学校や建国大学校、国民大学校で教鞭をとった。これらの活動を通して多様な芸術活動を支援し、芸術運動を展開した。このことは、1977年に『タイム』誌上でソウルのロレンツォ・デ・メディチと評されることとなる。空間社出身の門下には兪杰(유걸,1940-)、金洹(김원,1943-)、閔賢植(민현식,1946-)、承孝相(승효상,1952-)、金炳允(김병윤,1952-)、金榮俊(김영준,1960-)などがいる。
主な作品
- 韓国日報社(1962年)
- 扶余博物館 (1967年)
- 大阪万博韓国館 (1970年)
- 韓国文化芸術振興院公演会館(1977年)
- 京東教会(1980年)
大阪万博では韓国館を担当。1971年、フランス・ポンビドーセンター国際設計競技、1975年、ソウル市庁舎設計競技に参加。
都市計画
- 1967年 霊泉・南大門地区再開発計画
- 1968年 汝矣島綜合開発計画
- 1969年 新進自動車豊平工場団地綜合計画
- 1972年 内蔵山国立公園開発計画
- 1972年 雪嶽山国立公園開発計画
- 1972年 金剛山地域観光開発計画
- 1973年 国立公園基本施設計画策定
- 1973年 G.M.Korea住居団地計画
- 1973年 俗離山国立公園開発計画
- 1975年 エクバダン'75テヘランアパート団地
- 1976年 アルボーズ'76テヘランアパート団地
- 1976年 馬山梁各洞住居団地綜合計画
- 1976年 テヘラン西部都市シャヤド地区再開発計画
- 1977年 南大門市場再開発計画
参考文献・外部リンク