那須野が原ハーモニーホール(なすのがはらハーモニーホール)は栃木県大田原市にある大田原市立[1] 及び那須塩原市立[2] のコンサートホールである。ホールの管理に関する事務は大田原市が行い、運営は指定管理者制度により、公益財団法人那須野が原文化振興財団が行っている。
1994年、大田原市と旧西那須野町(現・那須塩原市)が全国初の自治体共同文化会館として落成・開館した。同ホールは両市町の境界付近に建設され、敷地の大部分は大田原市であるが、西側部分は旧西那須野町となっている。
小ホール部分は球形をしており、全体的にモダンな設計になっている。冬季(11月下旬~1月中旬頃)はホール全体にイルミネーションが施される。音楽家のコンサートのほか、落語家の公演、講演会、演劇の上演なども行われ、地元中学・高校の学校行事、さらには結婚式や展示会にもたびたび利用される。優良ホール100選に選ばれている。
施設
館内には大・小・交流ホールがある。詳細は以下の通り。
さらに、広さ約533平方メートルの第1ギャラリーと広さ約250平方メートルの第2ギャラリーも完備してある。ホール主催公演に関しては、公演中は子どもを託児室に預けることも可能である。
友の会
ハーモニーホール友の会に入会すると、会員証が発行され、ホール主催事業のチケットの割引やチラシの郵送などの特典がある。
パイプオルガン
2013年、大ホールに国内初となるフランス式のパイプオルガンが完成した[3]。
開館した1994年当時からパイプオルガンを設置するため募金が行われた(目標額1億4千万円)[4]。1万円以上の寄付者の名前がオルガン裏面に刻印されている。
このオルガンは多彩な音色が特徴の「フレンチ・シンフォニックスタイル」[4]。オーストリアの名門・リーガー社製で、高さ9.3メートル、幅11.1メートル、パイプ数2920本、音色を変えるストップ(音栓)は41ある[4]。
脚注
- ^ 那須野が原ハーモニーホールの設置及び管理に関する条例(大田原市条例)
- ^ 那須野が原ハーモニーホール条例(那須塩原市条例)
- ^ “パイプオルガン完成記念コンサートに1000人 那須野が原ハーモニーホール”. 下野新聞. (2013年12月10日). http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20131210/1438886 2013年12月10日閲覧。
- ^ a b c 読売新聞 栃木版 2023年11月5日 23面
外部リンク