道満 晴明(どうまん せいまん、3月7日[1] - )は、日本の漫画家。本名:飯島 進。
来歴・人物
筆名の由来は蘆屋道満と安倍晴明、および彼らの名に由来する紋様「ドーマンセーマン」から。千葉県旭市出身[2]。池袋に10年間住んだ後現在は埼玉県川口市在住[3]。千葉県立匝瑳高等学校卒[4][5]。2004年春頃からアビシニアンの猫「にゅう」を飼い始め、2013年8月頃からは別のベンガル猫を飼い始めた[6]。
新声社から発行されていた漫画雑誌『コミックゲーメスト』や、同社のアンソロジー4コマ漫画本などで多数の作品を発表し名を知られる[7]。初期の頃からずっと成年漫画雑誌に作品を発表し続けているが、独特の無機的な画風もあいまってか成年漫画でありながら性表現は極めて淡白な上、風刺の効いたギャグを織り交ぜた作風も一般的な成年漫画の枠から大きく逸脱している。話は短編を主体としており、超常的な設定や童話的な世界を用いつつ、虚無感や悲哀を漂わせる寓話めいたものを得意とする。コアマガジン発行の雑誌『2ちゃんねるぷらす』(現在休刊中)では、電子掲示板2ちゃんねるにおいて使用されるギコ猫などのアスキーアートキャラクターを使ってわずか1、2頁で感動的な作品からギャグ作品まで幅広い作風の作品を生み出した。
COMICアットーテキの読者投稿欄で出会い[8]、新声社刊の雑誌・アンソロジーなどで同様の仕事をしていた漫画家のG=ヒコロウとは親交が深く、一緒に遊んだり合同同人誌を描く仲でもある。G=ヒコロウの描く日記漫画にはOKAMAやREY'Sなど他の漫画家と共にたびたび登場させられており、道満晴明自身も自分の日記漫画『日なたの窓に憧れて』によくG=ヒコロウを初めとした漫画家友達を登場させていた。G=ヒコロウの描く日記漫画以外の漫画にも『足立区の飯島さん』『池袋の飯島君』として端役で何度か出演させられている。
あずまきよひことは『あずまんが大王』10周年記念ムック『大阪万博』への寄稿をきっかけに親交が生まれ、自らの作品『ぱら☆いぞ』にて『あずまんが大王』のパロディを行った際にはあずま本人及びよつばスタジオの公認であることを発表している[9]。
2020年8月22日、『バビロンまでは何光年?』により第51回星雲賞のコミック部門を受賞した[10]。
作品リスト
一般向け漫画
成人向け漫画
アンソロジーコミック
雑誌連載作品
- S子とM子のちょっと過激な4コマ漫画(コアマガジン『Voice-type』2005年Vol.12、単行本『あやめとあまね』に収録。ただし出典元が「Voice-type Vol.10」と誤記されている)
- ヴォイニッチホテル(秋田書店『ヤングチャンピオン烈』2006年Volume.03 - 2015年No.4)
- ニッケルオデオン(小学館『月刊IKKI』平成22年11月号 - 平成26年10月号)
- ぱら☆いぞ(ワニマガジン社『COMIC快楽天』2007年10月号 - 2013年2月号)
- あやめとあまね(コアマガジン『コミックメガストアH』2010年4月号 - 2013年7月号、『コミックメガストアα』2013年11月号 - 2016年5月号、全41話)
- オッドマン11(コアマガジン『コミックホットミルク』2011年9月号 - 2016年4月号、『コミックメガストアα』2016年6月号 - 2019年9月号、『コミックホットミルク』2019年12月号 - 2020年8月号、全50話)
- スーサイド・パラベラム(講談社『メフィスト』2013年Vol.1 - )
- バビロンまでは何光年?(秋田書店『ヤングチャンピオン烈』2017年No.2 - 2019年No.8、全32話。2020年8月22日、第51回星雲賞のコミック部門を受賞[35])
- メランコリア(集英社『ウルトラジャンプ』2017年2月号 - 2019年2月号)
- すくーぷ☆うぉーず(コアマガジン『コミックホットミルク』2017年6月号 - 2018年7月号、単行本『あやめとあまね』に収録)
- ビバリウムで朝食を(秋田書店『月刊チャンピオンRED』2021年4月号[36] - )
- 冒険者絶対殺すダンジョン(WebComic アパンダ『ComicWalker』2023年1月27日[37] - )
単行本未収録作品
- OZOZ(コアマガジン『漫画ホットミルク』1998年5月号)
- 読み切り作品(ヒット出版『COMIC阿呍』)
- 短編漫画(コアマガジン『2ちゃんねるぷらす』Vol.9 ・Vol.10 ・Vol.11)
- 映画のイラストコラム(コアマガジン『コミックメガキューブ』『コミックメガプラス』)
- イラストカット(メディアワークス『電撃アニメーションマガジン』)
- パチスロToHeart2 エンドカードNo.59久寿川ささら[38]
- ISLAND(少年画報社『ヤングコミック』2007年12月号)
- ユビキリキタン(少年画報社[ヤングコミック』2010年10月号)
- イラスト“すーぱーそに子”2012 B2カレンダー(ニトロプラス コミックマーケット81 2011年12月29日・30日・31日)
- ヴォイニッチホテルイラスト 2011年4月15日 - 2011年7月14日 秋田書店全雑誌連合 東日本大震災義援募金携帯待受 チャリティ配信 315円
- ゲスト漫画 『BUPPAなビッチーズ』第1巻(秋田書店 雑君保プ 2013年5月20日発売)
- ウェイトラヴァーズ(ワニマガジン社『COMIC快楽天』2014年6月号)
- 机上戦争(幻冬舎コミックス『月刊バーズ』2016年3月号)
- プリモ・ピアット(幻冬舎コミックス『月刊バーズ』2016年7月号・2016年8月号)
- バビロンまでは何光年? 特別編(秋田書店『ヤングチャンピオン烈』2020年No.12)
- ダイマ(コアマガジン『コミックホットミルク』2021年1月号、単行本「オッドマン11」2巻の宣伝漫画)
- 冒険者絶対殺すダンジョン(KADOKAWA「WebComicアパンダ」2023年1月27日[39] - )
同人作品
ばくしぃし、畸兵隊という個人同人サークルを持つ他、『G』=ヒコロウ、雑『君』保プ、『道』満晴明の3人で『ジークンドー』という合同同人サークルを作っている[40]。
ばくしぃし
- 1993/08/16 涅槃
- 1993/12/30 涅槃其ノ弐
- 1994/08/08 涅槃2 1/2
- 1994/12/30 涅槃√8
- 1995/08/20 涅槃3(偽)
- 1996/04/28 涅槃ZERO
- 1996/12/26 涅槃04
- 1996/12/29 涅槃4
- 1997/08/15 ヴァギナヴァギナ
- 1997/12/29 ファイナルファンタジータクティクス本
- 1998/08/14 何?何?何やねん?
- 1998/08/16 涅槃伍
- 1998/12/30 涅槃5.2
- 涅槃5[全]
- 2000/12/30 涅槃の始末
- 2005/08/14 ラジカルガジベリビンバシステム
畸兵隊
- 2006/08/13 オマエノモノハ オレノモノハ オレノモノ
- 2007/04/30 偽・性本能と水爆戦
- 2007/08/19 イキモノゴロシ
- 2008/04/27 ラビットフット
- 2011/08/14 シドニアのワルキリア
参加同人誌・合同誌
ジークンドー
- 2008/12 ななななっ!
- 2010/08/15 ジークンドーアーカイブ
- 2011/08/14 コワコワ
- 2012/08/12 腸語
- 2012/08/12 ジークンドーアーカイブ2
- 2013/08/11 ゆりかもね
- 2013/12/31 ジークンドーアーカイブ3
甲冑娘
- 私立三絃堂学園(一部挿し絵)
- 1998/12/29 ライ麦畑で金メダル
- 1999/08/13 甲冑通信 第二十三号
- 2000/08/11 甲冑通信 第二十五号
- 2000/08/11 高床式モビルスーツ
- 2000/12/29 甲冑通信 第二十六号
- 2001/12/29 国宝定食
- 2002/08/10 おさしみ牧場
- 2002/12/29 サナギ白書
- 2003/08/15 マヨネーズ戦争
- 2007/12/30 田丸舞踏会
- 2010/08/13 カカッと!
- 2011/08/14 HexenNacht
脚注
出典
関連項目
外部リンク