赤岡町(あかおかちょう)は、高知県香美郡に存在した町。
高知県のほぼ中央に位置していた町で、日本の市区町村の中で最も面積が小さい自治体であったが、2006年3月1日に香南市となり、現在は同市の町名となっている。
人口は3000人強しかなかったが、非常に狭い町であるため、1km2当たりの人口密度は政令指定都市である福岡県北九州市とほぼ同じであり、全域が市街地となっている。市街地は太平洋に沿って隣接する旧吉川村・旧香我美町岸本、旧夜須町南部とほぼ一体化している。特産物としてイワシの稚魚どろめが有名。この小さな町に、小中高校、警察署、鉄道駅、銀行の支店が2つ、さらに競艇場外舟券売場がある。
地理
- 山: 北部に須留田山、香取山、轟山など標高20〜30m の丘陵があるほかはほぼ平坦である。
- 河川: 香宗川
隣接していた自治体
歴史
赤岡の名の起こりは、その昔、沖合から見ると一帯が赤く盛り上がった丘のように見えたことからといわれる。古くは「丹陵」とも呼ばれ、香美郡宗我郷に属していた。江戸時代は土佐藩領で、江戸期には商業が盛んとなり、「赤岡の市」は当時から知られていた。江戸時代末期には更なる発展を遂げ、19世紀前半には本町の瓦葺の建物は4、5軒しかなく、袴着姿の人々も8~10人程度だったものが、僅か数十年後の弘化2年の頃には通り沿いの9割が瓦葺の白壁造りとなり、人々の服装も袴着が当たり前で、女性の髪道具、男子の腰の物、煙草道具を白銀細工の揃えにする等、華美な服装が増えた[1]。
沿革
明治
大正
昭和
平成
行政
- 町長:浜田 義秋(2001年4月4日 - 2006年2月28日)
経済
産業
漁業と商業が中心
地域
大字
町村制以来、大字は編成していなかったが、1993年に隣接する香我美町と境界変更したことに伴い、大字徳王子が誕生。
教育
隣接する吉川村と赤岡町吉川村地域教育推進協議会を設立していた。
- 赤岡町立保育所
- 赤岡町立赤岡小学校
- 赤岡町吉川村中学校組合立赤岡中学校(現:香南市立赤岡中学校)
- 高知県立城山高等学校
警察署
郵便局
交通
空港
鉄道路線
道路
船舶
- 高知港(高知市)より車で約40分
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
祭事・催事
- どろめ祭り(4月)
- 土佐赤岡絵金祭り(7月第3土・日曜日)
- 町内の各家に伝わる幕末に高知城下から赤岡に移り住んで町絵師となった「絵金」こと弘瀬金蔵の屏風絵を年に一度だけ公開する。
脚注
- ^ 武市佐市郎、『武市佐市郎集 第五巻 風俗事物編』、高知市民図書館、平成7年3月15日発行、P32。
- ^ 山口修監修 『全国郵便局沿革録 明治編』 日本郵趣出版 1980年12月28日発行
関連項目
外部リンク