赤い疑惑

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赤いシリーズ
通番 題名 放映期間
第1作 赤い迷路 1974年10月4日
- 1975年3月28日
第2作 赤い疑惑 1975年10月3日
- 1976年4月16日
第3作 赤い運命 1976年4月23日
- 1976年10月29日
赤い疑惑
ジャンル テレビドラマ
脚本 石松愛弘
橋田壽賀子
演出 瀬川昌治
降旗康男
國原俊明
出演者 宇津井健
岸恵子
山口百恵
三浦友和
原知佐子
長門裕之
八千草薫(第1話 - 第6話)
渡辺美佐子(第7話 - 最終回)
ナレーター 内藤武敏
オープニング 山口百恵「ありがとう あなた
製作
プロデューサー 野添和子
新井和子
山本典助
制作 TBS / 大映テレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1975年10月3日 - 1976年4月16日
放送時間金曜 21:00 - 21:55
放送枠TBS金曜9時枠の連続ドラマ
放送分55分
回数29
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赤い疑惑』(あかいぎわく)は、1975年10月3日から1976年4月16日までTBS系列で放送されたテレビドラマ赤いシリーズ第2弾。平均視聴率23.4%、最高30.9%(関東地区)を記録した。主な出演者は宇津井健山口百恵三浦友和。山口百恵と三浦友和のドラマ初共演作。

ストーリー

大島茂は妻・敏江との間に、17歳になる娘・幸子を持つ大学助教授。フランスには舞台演出家として活躍する妹の大島理恵がいる。実は、その理恵こそが幸子の本当の母親であり、幸子は大島家の実の娘では無かった。

パリに住む理恵が日本に来るという日、父・茂を空港に連れて行くために大学にやって来た幸子は、学内の爆発事故に巻き込まれ、放射線療法コバルト60が放出する放射線に大量被曝してしまう。その時、幸子を助けたのが、相良光夫という医大生だった。しかし幸子は、白血病になってしまい闘病生活を送ることになる。茂は、それまで幸子と実の母親の理恵を極力会わせないようにしていたが、生い先短い命の幸子の願いであった憧れの街パリに一緒に赴くことにし、さらに理恵と共に白血病治療の手掛かりのために現地の病院をいくつもあたった。

その間、幸子は、父と母の秘密、そして、互いにひかれあったはずの光夫との、本当の関係(実は異母兄妹だった)を知っていく。

出演

スタッフ・主題歌

石松愛弘(第1話~第4話)
安本莞二(第5話~第6話、第8話~第9話、第13話~第14話、第17話~第18話、第20話、第23話~第25話、第27話~最終話)
鴨井達比古(第7話、第10話~第12話、第19話、第21話~第22話、第26話)
橋田壽賀子(第15話~第16話)
監督
瀬川昌治(第1話)
国原俊明(第2話、第4話、第6話、第8話、第10話~第11話、第13話、第16話、第19話、第21話、第23話、第25話、第28話~最終話)
降旗康男(第3話、第5話、第15話、第17話)
富本壮吉(第7話)
土井茂(第9話、第12話、第14話、第18話、第20話、第22話、第24話、第26話~第27話)
助監督
合月勇
プロデューサー
野添和子山本典助新井和子
ナレーション
内藤武敏
音楽
菊池俊輔
主題歌
ありがとう あなた」(山口百恵

サブタイトル

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 視聴率[1]
1 1975年10月3日 愛は突然に・・・・ 石松愛弘 瀬川昌治 14.8%
2 10月10日 母ふたり 国原俊明 15.0%
3 10月17日 悲恋のはじまり 降旗康男 15.7%
4 10月24日 母の秘密 国原俊明 16.5%
5 10月31日 父親はだれ? 安本莞二 降旗康男 18.9%
6 11月7日 夫の衝撃的告白 国原俊明 18.8%
7 11月14日 誰もとめられぬ家出 鴨井達比古 富本壮吉 21.2%
8 11月21日 さすらいの旅路 安本莞二 国原俊明 22.3%
9 11月28日 最後の旅・パリへ! 土井茂 23.5%
10 12月5日 すすり泣くパリの空 鴨井達比古 国原俊明 22.7%
11 12月12日 近くて遠い街・パリ 25.9%
12 12月19日 美しい嘘 土井茂 20.0%
13 12月26日 涙いっぱいの贈り物 安本莞二 国原俊明 24.4%
14 1976年1月2日 雪に溶けあう愛 土井茂 24.6%
15 1月9日 秘密を知った娘・幸子 橋田壽賀子 降旗康男 25.3%
16 1月16日 限りある人間よ祈ろう 国原俊明 23.3%
17 1月23日 青春の血よ永遠に 安本莞二 降旗康男 23.3%
18 1月30日 愛と死の絶唱 土井茂 23.3%
19 2月6日 出生の秘密 パリ→東京 鴨井達比古 国原俊明 25.1%
20 2月13日 二人の父に涙あり 安本莞二 土井茂 25.0%
21 2月20日 しのび泣く生みの母 鴨井達比古 国原俊明 28.8%
22 2月27日 お父さん 目が見えない! 土井茂 26.5%
23 3月5日 遅すぎた求婚 安本莞二 国原俊明 27.1%
24 3月12日 すべてを知った娘 幸子よ! 土井茂 28.6%
25 3月19日 さよならの涙は湖になった 国原俊明 30.9%
26 3月26日 北の空よ!一日の健康をください 鴨井達比古 土井茂 28.6%
27 4月2日 死よ娘を呼ばないでくれ! 安本莞二 30.5%
28 4月9日 時よ止まれ 君は生きるんだ! 国原俊明 29.6%
29 4月16日 ありがとう あなた 29.7%

備考

  • 宇津井健山口百恵岸恵子長門裕之の4人による、初の海外ロケをパリで行った。当時、岸はパリ在住であった。
  • ドラマで使われた衣装は、ピエール・カルダンが全面協力した。
  • BGMは「パリの空の下」。
  • パリからの帰国の途中、機内で幸子が倒れるシーンは日本航空の全面協力。機内の撮影にはモックアップ(客室乗務員の訓練用施設)が使われた。このパターンは第4作『赤い衝撃』でも使用された。
    • ただし、日本航空の協力のわりには雑な面もあり、飛行機はボーイング747だがコクピットDC-8(当時の花形で「空の貴婦人」と呼ばれた)を使用していた。
  • 『赤い衝撃』とはキャストやプロットが一部共通する。『赤い衝撃』での恋人(新田秀夫)役は三浦友和、実の父親役は長門裕之、イビリ役[2]原知佐子が配置されており、山口演ずる大山友子と新田秀夫は途中で異母兄妹の疑惑をかけられる(実際は異母兄妹ではなかった)。
  • 八千草が第6話にて降板し、第7話からは渡辺に交代した(冒頭にて、ブルーバックによる字幕テロップで演者交代の断りが流れたが、第6話での次回予告で、既に渡辺が登場していた)。なお、途中降板した理由は、当時の百恵のスケジュールが過密で、背中だけ写した百恵の代役相手に演技をさせられることなど[2] に八千草が憤慨した結果と言われている。が、百恵は後に自著[3] の中で、この件に触れ、八千草の名前は出していないが、「私は、申し訳ないと思う反面、仕方がないことだとも思っていた。(中略)私には非礼を詫びる機会も権利も持たされていなかった。」と記している。一方、八千草側からは元所属事務所の社長の弁で、多忙なスケジュールから作品と百恵を守るために制作側と揉めたとしている[4]
    • 同様の問題は次回作『赤い運命』での志村喬の降板[2] という形で再現された。なお、同作では有馬稲子も途中で降板している。キャストの最後(トメ)にクレジットされる役で、この位置にクレジットされる女優は、当シリーズでは「宇津井の演じる主役」の妻や、「百恵の演じる少女」の母親といった重要なポジションである。
  • 中国では『血疑』の題名で放送され、出演した山口百恵とともにブームを巻き起こした。山口百恵は「中国人が日本人で想像する人物」のアンケートで1位に選ばれたこともある(ニュースステーションの調査)[要出典]

DVD

  • 赤い疑惑 DVD BOX ASIN: B00031YCQY
  • 他に1-7巻の物とVHS版あり
TBS 金曜21時台
前番組 番組名 次番組
赤い疑惑

リメイク版

2005年6月15日 - 6月29日の『水曜プレミア』内で放送。ホリプロ45周年・TBSテレビ放送50周年記念作品「赤いシリーズ2005」の第1弾。ホリプロ所属の石原さとみ藤原竜也の2人が幸子、光夫を演じた。視聴率は第1週16.5%、第2週12.2%、第3週13.9%で、3回の平均視聴率14.2%。

舞台設定は現代ではなく、オリジナル版が放送された1970年代とし、忠実にリメイクをしようとしていた。しかし、乗車するタクシーが1970年代にはないクラウンコンフォート(1995年より販売)だったり、泊まった日本航空系ホテルのロゴが2005年当時のロゴだったりと時代考証に一貫していない面もあった。

オープニングのスタッフロールに1970年代当時のドラマ作品同様に縦書きの手書きテロップを用いた。オリジナル版はフィルム撮影だったがリメイク版ではVTRでの撮影となっている。なお一部映像では1970年代当時の建物や飛行機を映すためフィルム映像になっていた。

キャスト

スタッフ・主題歌

DVD

  • 石原さとみ主演「赤い疑惑」ASIN: B000A8MK50
TBS 赤いシリーズ2005
前番組 番組名 次番組
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赤い疑惑

出典

  1. ^ 岩佐陽一「なつかしのTV青春アルバム!慟哭編」芸文社 p93。
  2. ^ a b c アサ芸プラス「蘇る!山口百恵「赤いシリーズ」の“衝撃”(3)原知佐子が語る山口百恵の魅力」
  3. ^ 蒼い時 p84-85
  4. ^ 安田成美、宮沢りえ、八千草薫 女優の「怒りの降板事件簿」”. ポストセブン (2019年11月20日). 2019年11月20日閲覧。

外部リンク