『諸蕃志』 (しょばんし、ピン音:Zhufan Zhi、ウェード式:Chu-fan-chi)は、中国南宋時代に成立した地誌。1225年ごろ成立。
泉州の市舶司をつとめた趙汝适(ちょうじょかつ、ピン音:Zhao Rugua、1170–1231)によって編纂された[1][2]。周去非が著述した『嶺外代答』(1178年)から資料をとっている。
上巻は東南アジア、西アジアを中心にした中国から海路で行くことのできる各国(流求国や倭国もある)の場所、習俗、特産物について、下巻は物産品の目録・カタログである。西はシチリア島の記述もある。
乳香が、ミルバト(オマーン)、Shihr、ドファールの山を産地とし[3]、アラビアのザバグ王国(英語版)(Sanfoqi)での交易にちなみ、Sanfoqiとして知られる、と書かれている[4]