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藤峠(ふじとうげ)は、福島県河沼郡柳津町の藤集落西側にある峠。一般国道49号が経由している。
概要
現在の国道は、只見川西岸の藤集落からいくつかの橋脚やトンネル (藤トンネル)を含んだ近代的な道路で、同西会津町の野沢方面との間を結んでいる。この、現在利用されている国道は昭和時代に行われた改修工事によるもので、それ以前はトンネルを含まない経路で藤峠に達していた。
古くからの主要な交通路である越後街道は、藤峠ではなく、藤峠の北に位置する束松峠を経由していた。しかし、明治15年から進められた会津三方道路計画によって整備された道路は、束松峠を経由せず、現在のように藤峠などを経由する経路に改められた。以後、その後進にあたる道路は当峠を経由しており、現在の主要な交通路、国道49号も藤峠を経由している。しかし、束松峠付近はトンネルで通過している磐越自動車道を除いて、県道(束松峠付近を経由する福島県道341号別舟渡線がある)に指定されているものの、近代的な車道は開通していない。
沿革
国道49号
前述のように、現在利用されている道路は昭和40年代に行われた国道49号の一次改築によって改良された道路である[2]。登坂車線なども備えているほか、周辺の国道では落石防止などのために連続雨量が一定の値に達すると規制を行う[3]。
峠の東西では急勾配であり、走行速度の低下や冬季のスタックが生じることから、西側では別線バイパスである会津防災が、東側では登坂車線整備事業が事業中である[4]。
主な構造物
柳津橋
- 竣工 : 1969年(昭和44年)
- 延長 : 100.1 m
- 幅員 : 8.5 m
- 構造 : 4径間鋼単純活荷重合成鈑桁橋[5]
藤トンネル
- 竣工 : 1969年(昭和44年)12月
- 全長 : 298 m
- 幅員 : 6.5 m
- 車線 : 2車線
新藤橋
- 竣工 : 1969年(昭和44年)12月
- 延長 : 105 m
- 幅員 : 8.5 m
- 構造 : 3径間鋼方杖ラーメン鈑桁橋[6]
別茶屋橋
- 竣工 : 1970年(昭和45年)
- 延長 : 55 m
- 幅員 : 8.5 m
- 構造 : 桁橋
脚注
関連項目
外部リンク
座標: 北緯37度33分54.3秒 東経139度43分7.7秒 / 北緯37.565083度 東経139.718806度 / 37.565083; 139.718806