花東公路

花東公路(かとうこうろ)は、台湾東部の花蓮県台東県の間を南北に走る省道で、台9線の一部である。

花東縦谷公路(かとうじゅうこくこうろ)の愛称で知られ、花東縦谷を南北に縦断する省道であるため、花東縦谷の雄大な景色を全線を通じて眺めることができる。

また、花蓮と台東を結ぶ2本の省道すなわち台9線と台11線とを総称して「花東公路」と呼び、前者(花東縦谷公路)を山線、後者(花東海岸公路)を海線と呼ぶこともある[1]

日本統治時代には、昭和天皇即位を記念して、「記念公路」と命名され、「花蓮港台東道」、「台東花蓮港道」、「中仙道」ともいう。戦後[注 1]、道路名も「省道台9線」に改称し現在に至っている。地元での呼称は「花東公路」である。

1930年に建設が始まり、1933年に完成した。花蓮市の中正路を起点とし、吉安寿豊光復瑞穂玉里富里池上関山鹿野延平の一部[注 2]卑南などを経て台東市の更生路に至る、全長約174kmの自動車道である。

注釈

  1. ^ 中華民国統治時代は「戦後」という略称を用いる。
  2. ^ 途中に延平郷飛地を挟み込む路線になる。

出典

  1. ^ 台湾まるごとガイド” (PDF). 台湾観光局. p. 33 (2018年12月). 2021年7月15日閲覧。

参考文献