株式会社興人(こうじん、英: Kohjin co.,Ltd.)は、化学繊維の製造を目的に発足し、化成品や樹脂フィルムなどの製造販売を行う企業。オイルショック後の不況と事業多角化のための借入金増加により、1975年に会社更生法の適用を受け、当時としては戦後最大の倒産となった。のちに更生を果たし、2010年には三菱商事の完全子会社となった。
主な製品
- 酵母エキス(うま味調味料、健康食品)、グルタチオン(医薬品原体、生化学試薬)、肥料など
- 機能性ポリマー・モノマー(塗料・接着剤などの改質材、合成樹脂原料、製紙用薬品)、アデニン(医薬品中間体、核酸系調味料)
- 建材用原紙、耐熱紙、滅菌紙
- 食品包装用シュリンクフィルム
沿革
事業所
分譲開発地
同社は、オイルショック後の1975年8月に、負債総額1500億円で会社更生法を申請して破綻したが、事の発端として同社のハウジング事業部が全国各地で行っていた大型分譲開発が、オイルショック突入により分譲地が売れず、事業不振に至ったとされている。おもな開発地は、花住坂(京都府京田辺市)、興人日吉住宅地(横浜市港北区)、興人住宅「興人団地」(富山市下新北町)、興人団地(岐阜県各務原市つつじが丘)、神戸市興人・ライフスクウェア(神戸市兵庫区山の街)、八千代台北17丁目・興人分譲地(千葉県八千代市)、興人団地裏浜・興人寺尾団地(新潟市西区上新栄町)、玉川学園興人住宅(東京都町田市)、興人・筑紫が丘住宅地(神戸市北区)、興人東逗子住宅(逗子市沼間6丁目)、興人太宰府大原住宅地(太宰府市大字太宰府興人)などがある。
脚注
外部リンク