『聖母子』(せいぼし、伊: Madonna col Bambino)は、イタリアのルネサンス期の画家、フランチェスコ・スクァルチォーネによる1455年のポプラ板上のテンペラ画である。署名と制作年が記入された、間違いなく画家の手になる二作品のうちの一点である。作品は現在、ベルリンの絵画館に所蔵されている[1]。
遠近法と明確な線の強調は、1443年から1453年までパドヴァに滞在していたドナテッロに触発されている。スクァルチォーネはヴェネトにおけるドナテッロの主な模倣者であり、本作の構成はドナテッロによる装飾板の構成に基づいている[2]。
脚注
- ^ (イタリア語) Pierluigi De Vecchi and Elda Cerchiari, I tempi dell'arte, volume 2, Bompiani, Milano 1999. ISBN 88-451-7212-0
- ^ “An example of the plaquette in the Victoria and Albert Museum”. 2021年7月17日閲覧。