聖マリヌス (せいマリヌス、ラテン語 : Saint Marinus ,; イタリア語 : San Marino )は、キリスト教 の聖人 。彼の建てた教会や修道院を中心としたコミュニティが発展して、のちにサンマリノ となった。
概要
礼拝堂/修道院で作業をする聖マリヌス
伝承では、マリヌスはディオクレティアヌス 帝のキリスト教徒 迫害を逃れたアルバ島(現・クロアチア 領ラブ島 )出身の石工 であった。リミニ司教のガウデンティウス (英語版 ) によって助祭に任ぜられる[ 2] 。その後ダルマチアからマリヌスの妻を名乗る女性が現れ、マリヌスを誘惑するが失敗し、訴追したのでティターノ山 に逃れ、教会を建てた[ 3] 。
サンマリノ政庁舎 (英語版 ) にあるサンマリノの民衆の面前に天より降り立つ聖マリヌスの絵画
彼の死後、マリヌスは列聖され、サンマリノは修道院を中心に据える国家に発展した[ 2] 。301年 9月3日 にマリヌスがサンマリノの地に教会を創設したというが、この日は現在、共和国創立記念日としてサンマリノの祝日となっている。 彼はローマ・カトリック と東方正教会 で聖人とされている。
聖マリヌスと彼の生涯について初めて文献が現れたのは10世紀であった[ 4] 。また、Acta Sanctorum (英語版 ) にも彼の生涯について編纂されている[ 5] 。
関連項目
脚注
^ “Orthodox Europe :: San Marino ”. orthodoxengland.org.uk . 2021年8月1日 閲覧。
^ a b Radovan Radovinovič, The Croatian Adriatic Tourist Guide , pg. 127, Zagreb (1999), ISBN 953-178-097-8
^ “SANT’Oggi. Venerdì 3 settembre la chiesa celebra san Gregorio Magno, san Marino da Arbe e beato Andrea Dotti ”. bassairpinia.it. 2021年9月3日 閲覧。
^ Edwards, Adrian, and Chris Michaelides. San Marino. Vol. 188. Abc-Clio Incorporated, 1996, 19.
^ "The Republic of San Marino", William Miller, The American Historical Review , Vol. 6, No. 4 (July 1901), pages 633–649. Link to journal. Link to copy of paper .
外部リンク