美作中継局(みまさかちゅうけいきょく)は、岡山県美作市中心部の塩垂山にあるテレビジョン放送の重要中継局及び小規模中継局である。
放送区域
地上デジタル放送におけるこの中継局の電波法に定める放送区域(1mV/m)は岡山県美作市の一部、約2,400世帯である[1]。具体的には美作市のうち北原から美作市中心部を経由し位田へ至る吉野川沿い及びそこから城田付近と、中心部から楢原中へ至る梶並川沿いのいずれも平地部に当たる。
歴史
アナアナ変換
この中継局もデジタル放送開始にあわせて全国的に行われた現行アナログチャンネルの移行、いわゆる「アナアナ変換」の対象となり、2006年4月3日[2]より対策を開始、2006年6月21日[3]には旧チャンネルを停波し新チャンネルに移行した。対象となったアナログチャンネルはOHK岡山放送(32ch+→51ch)の1波である。対策世帯は美作市の一部、約1,300世帯。
停波した旧アナログチャンネル32chは、NHK岡山総合テレビのデジタルチャンネルとして岡山親局や県内の多くの中継局で使用されている。
地上デジタル放送
この中継局のデジタル化は2008年半ばで、この地域の中継局としては大規模中継局のデジタル化が完了し、重要及び小規模中継局のデジタル化が始まった頃である。この前には香川県の「讃岐白鳥中継局」、岡山県内に限れば「高梁中継局」と「久世中継局」が開局しており、この後には「美作加茂中継局」が続いた。なお本放送開始は「湯原中継局」と同日である。
テレビせとうちを除く各局は2008年6月26日に中国総合通信局より予備免許交付[4]、6月30日より試験放送を開始し、2ヵ月後の8月31日[5]に本放送を開始した。
テレビせとうちは2012年3月16日に中国総合通信局より予備免許交付[6]。3月26日より試験放送を開始し、4月20日に本放送を開始した(本免許交付は4月18日)。
施設
中継局は美作市中心部に位置する塩垂山の東側の峰、標高180m付近に存在する。麓には湯郷温泉がある。
この中継局は長らくアナログ・デジタル共にTSCテレビせとうちが電波を出していなかった。TSCは過去にアナログ30chで開局する予定であったものの、結局開局することなくアナログ放送が終了することになったが、デジタル放送でようやく開局する見通しがたった。送信チャンネルはTSC金甲山親局のアナログ放送に割り当てられていた23chが使用される。デジタル放送完全移行後のTSC中継局開局は当中継局が初めてとなる(2012年度のTSC中継局開局も当中継局のみ)。なお、美作市ケーブルテレビでは以前からTSCが再送信されているためこちらに加入すれば視聴可能である。
局所規模はNHKが重要中継局、民放が小規模中継局である。
地上デジタルテレビジョン放送送信設備
地上アナログテレビジョン放送送信設備
脚注
関連項目
外部リンク