『紺碧の天空』(こんぺきのてんくう、原題:Under a Mediterranean Sky)は、イギリスのギタリスト、スティーヴ・ハケットが2021年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
ハケットのスタジオ・アルバムとしては、『トリビュート』(2008年)以来のアコースティック作品である[5]。地中海周辺の旅行にインスパイアされた内容で、ハケットはギターだけでなくウードやチャランゴも演奏した[6]。本作のレコーディングは2020年のロックダウン中に行われ、ハケット自身は「このご時勢、本当の旅行ができないので、このアルバムで旅行気分になってもらえると嬉しい。腰を据えて聴いてもいいし、ワインを飲みながら夢心地になってもらってもいいし」とコメントしている[5]。
反響・評価
母国イギリスでは、2021年2月4日付の全英アルバムチャートで52位を記録するが、翌週にはトップ100圏外に落ちた[3]。スイスでは2021年1月31日付のアルバム・チャートで20位に達した[2]。
マルコム・ドーム(英語版)はloudersound.comにおいて5点満点中3.5点を付け「頻繁に聴きたくなるタイプのアルバムではないが、時折リラックスしたい時や、日々の世知辛い現実から逃れたい時には、この優美で謎めいた音楽に耽溺したくなる」と評している[6]。
収録曲
特記なき楽曲はスティーヴ・ハケット、ジョー・ハケット、ロジャー・キングの共作。
- 城壁の街、マルタ "Mdina (The Walled City)" (Steve Hackett, Roger King) - 8:45
- 紺碧のアドリア海 "Adriatic Blue" (S. Hackett) - 4:51
- 地中海の風、シロッコ "Sirocco" - 5:13
- 歓喜の心 "Joie de Vivre" (S. Hackett, Jo Hackett) - 3:41
- 神話の記憶 "The Memory of Myth" - 3:28
- ドメニコ・スカルラッティのソナタ "Scarlatti Sonata" (Domenico Scarlatti) - 3:40
- 牧神の家 "Casa del Fauno" (S. Hackett, R. King) - 3:51
- 修道僧と魔人 "The Dervish and the Djin" - 4:57
- 愛の神話 "Lorato" (S. Hackett) - 2:29
- アンダルシアへの憧憬 "Andalusian Heart" - 5:34
- 地中海への誘い "The Call of the Sea" - 4:44
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク
|
---|
スタジオ・アルバム | |
---|
ライヴ・アルバム | |
---|
コンピレーション・アルバム |
非公式バイオグラフィー | ジェネシス・ファイル | Genesis Revisited II Selection
|
---|
関連項目 | |
---|