第十管区海上保安本部(だいじゅうかんくかいじょうほあんほんぶ)とは、主に九州南部地方の東シナ海、八代海、太平洋ならびに熊本県、宮崎県、鹿児島県を管轄範囲とする、海上保安庁の管区海上保安本部の一つである。
略称は十管(十管本部と称呼することもある)、英語表記は10th Regional Coast Guard Headquarters。本部は鹿児島県鹿児島市東郡元町にあり、下部組織として5つの海上保安部、8つの海上保安署・分室、航空基地1カ所を有する。
第十管区管内には900あまりの離島が点在し、広大な管区を有する。そして、住民の生活に船舶が欠かせない。温暖な地であるため、ダイビングや釣りなどのマリンレジャーやマリンスポーツも盛んであり、これらに関わる海難事案が多い為、海難救助業務に力を入れている。
その一方で、日本から東南アジア諸国へと向かうシーレーン航路でもあり、中華人民共和国の船舶や艦艇が太平洋に出るために通らなければならない国際海峡である大隅海峡もある。九州南西海域工作船事件が起きた地でもあるため、警備業務の体制を拡充している。管区内には川内原子力発電所もある。
十管は計32隻の船艇を保有しているが、主要なものを以下に挙げる。
2016年(平成28年)12月の海上保安体制強化に関する関係閣僚会議決定に基づき 2019年(令和元年)からヘリコプター搭載型大型巡視船2隻「しゅんこう(PLH-42)」「れいめい(PLH-33)」を鹿児島海上保安部に配備し 代わりに「おおすみPLH-03」を第三管区海上保安本部横浜海上保安部へ配備転換された[1]。
その後も南西諸島警備の後方拠点として、鹿児島海上保安部には大型巡視船が続々と配備され2024年4月末時点で、全国最多の5隻のPLHが配備されている。
十管は固定翼機2機、回転翼機12機を保有している。
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