第九五八海軍航空隊(だい958かいぐんこうくうたい)は、日本海軍の部隊の一つ。太平洋戦争中盤にソロモン諸島防衛・哨戒に従事した。
米豪分断の最前線基地としてソロモン諸島の占領をもくろんだ海軍は、米軍からガダルカナル島を奪還すべく、多数の航空隊を派遣した。ラバウルより前方に飛行場を持たない海軍は、ブーゲンビル島沖のショートランドを停泊地とし、多数の水上機母艦を進出させた上で近距離哨戒・掃討作戦に就かせた。当初は艦載機を一括運用し「R方面部隊」と称したが、母艦の多くは喪失運送船の穴埋めに転用されたため、現地で独立航空隊に改められて任務を続行した。九五八空はその第一陣で、開戦以来、グァム島やラバウルの占領作戦に従事してきた聖川丸の艦載機隊が下船して開かれた。
第六次ブーゲンビル島沖航空戦に索敵隊として参加。
基地航空隊の撤退後は完全に孤立していたが、最後の半年間はなんとか月1回の出撃を達成していた。名目上は19年6月の「渾作戦」・「あ号作戦」の偵察部隊に組み込まれてはいたが、実行は到底不可能であった。末期のラバウル航空隊では「再生零戦」の活躍が知られているが、九五八空は最後まで標準装備の零観・水偵を維持していた。
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