第九三八海軍航空隊(だい938かいぐんこうくうたい)は、日本海軍の部隊の一つ。太平洋戦争中盤にソロモン諸島防衛・哨戒に従事した。
米豪分断の最前線基地としてソロモン諸島の占領をもくろんだ日本海軍は、米軍からガダルカナル島を奪還すべく、多数の航空隊を派遣した。ラバウルより前方に飛行場を持たない海軍は、ブーゲンビル島沖のショートランドを停泊地とし、多数の水上機母艦を進出させた上で近距離哨戒・掃討作戦に就かせた。当初は艦載機を一括運用し「R方面部隊」と称したが、水上機母艦の多くが喪失運送船の穴埋めに転用されたため、現地で母艦から外れた独立航空隊に改められて任務を続行することになった。九三八空は第九五八海軍航空隊に続き、母艦から降ろして編成された水上機部隊である。九三八空は運送船に転籍した国川丸の艦載機隊を主幹とし、定数16機の不足分を水上機母艦籍にとどまった神川丸から補充して開かれた。
第八艦隊附属に転籍。任務上は「R方面部隊」に残留。
ベララベラ島への物資投下を5回実施。
装備が払底し、機体を九五八空に譲って解散した。要員は内地帰還ができず、ラバウルにとどまり、12月1日に新編した陸戦隊の「第八五警備隊」に編入されて終戦を迎えた。この八五警はニューギニアのフィンシュハーフェンの戦いに参加した初代とはまったく別物の二代目である。
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