第一種郵便物(だいいっしゅゆうびんぶつ)とは、日本郵便が定める郵便物の種別の一つ。第二種郵便物、第三種郵便物、第四種郵便物とならない郵便物全般をいう。単に、手紙(てがみ)と呼ばれる場合がある[1]。
概要
第一種郵便物は一般には封書を指すことが多いが、定形外郵便物の規定内であれば封筒を用いる必要はない。
普通郵便として差し出すならば、郵便料金分の切手を郵便物に貼り、郵便ポストへ差し出すこともできる。郵便料金が不明の場合や、書留などの特殊取扱(なお、速達のみ、ポスト投函でも可)とする場合は、郵便窓口で郵便料金を計算し、料金を支払って差し出す。
第一種郵便物は郵便法によって信書を取り扱うことができる。また、定形外郵便物の最大規定は郵便物としての最大規定であり、これを超えると信書の取り扱いができない荷物(ゆうパックなど)の扱いとなる。
分類
第一種郵便物はサイズ・重量などによって以下のように分類される。それぞれの詳細についてはリンク先を参照。
項目 |
第一種郵便物
|
定形 郵便物 |
定形外郵便物 |
郵便書簡 (ミニレター) |
特定封筒郵便物
|
規格内 |
規格外 |
レターパック |
スマート レター
|
プラス |
ライト
|
長辺
|
14〜23.5cm |
〜34cm |
〜60cm |
16.5cm |
34cm |
25cm
|
短辺
|
9〜12cm |
〜25cm |
|
9.2cm |
24.8cm |
17cm
|
厚さ
|
〜1cm |
〜3cm |
|
〜1cm |
|
〜3cm |
〜2cm
|
三辺合計
|
|
〜90cm |
|
重量
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〜50g |
〜1kg |
〜4kg |
〜25g |
〜4kg |
〜1kg
|
基本料金
|
110円 |
140円〜 |
260円〜 |
85円 |
600円 |
430円 |
210円
|
オプション付加[2]
|
○[注 1] |
○[注 2] |
○[注 3] |
×[注 4] |
×
|
郵便追跡
|
オプションによる |
○ |
×
|
休日配達
|
○ |
×
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項目 |
(参考)その他の郵便物・荷物
|
通常はがき |
ゆうメール |
ゆうパケット |
クリックポスト
|
長辺
|
14〜15.4cm |
〜34cm
|
短辺
|
9〜10.7cm |
〜25cm |
|
〜25cm
|
厚さ
|
|
〜3cm
|
三辺合計
|
|
〜60cm
|
重量
|
2〜6g |
〜1kg
|
基本料金
|
85円 |
180円〜 |
250円〜 |
185円
|
オプション付加[2]
|
○[注 5] |
○[注 6] |
×
|
郵便追跡
|
オプションによる |
○
|
休日配達
|
○
|
料金表
郵便料金には消費税が付加されている。
基本料金
以下、基本料金である[3]。2017年6月1日より、定形外郵便物の料金は規格内と規格外に分けられた[4]。
重量 |
定形 |
定形外
|
規格内 |
規格外
|
〜50g |
110円 |
140円 |
260円
|
〜100g |
|
180円 |
290円
|
〜150g |
270円 |
390円
|
〜250g |
320円 |
450円
|
〜500g |
510円 |
660円
|
〜1kg |
750円 |
920円
|
〜2kg |
|
1,350円
|
〜4kg |
1,750円
|
オプション料金
以下、オプションサービスの料金は基本料金に付加する[注 7][3]。それぞれの詳細についてはリンク先を参照。
基本料金の遷移
過去の第一種郵便物の基本料金は以下の通りだった[5]。
期間 |
定形 |
定形外
|
〜25g |
〜50g |
〜100g |
〜150g |
〜250g |
〜500g |
〜1kg |
〜2kg |
〜3kg |
〜4kg
|
(1997年8月1日時点)[6]
|
80円 |
90円 |
130円 |
190円 |
270円 |
390円 |
700円 |
950円 |
1,150円 |
1,350円
|
〜2014年3月31日
|
80円 |
90円 |
120円 |
140円 |
200円 |
240円 |
390円 |
580円 |
850円 |
1,150円
|
2014年4月1日 〜2017年5月31日
|
82円 |
92円 |
120円 |
140円 |
205円 |
250円 |
400円 |
600円 |
870円 |
1,180円
|
2017年6月1日 〜2019年9月30日[注 13]
|
82円 |
92円 |
120円 |
140円 |
205円 |
250円 |
380円 |
570円 |
|
200円 |
220円 |
290円 |
340円 |
500円 |
700円 |
1,020円 |
1,330円
|
2019年10月1日 〜2024年9月30日[注 13]
|
84円 |
94円 |
120円 |
140円 |
210円 |
250円 |
390円 |
580円 |
|
200円 |
220円 |
300円 |
350円 |
510円 |
710円 |
1,040円 |
1,350円
|
脚注
注釈
- ^ 「返信依頼郵便」は利用不可
- ^ 「年賀特別郵便」「特別あて所配達」は利用不可
- ^ 「配達時間帯指定」「現金書留」「返信依頼郵便」「代金引換」「巡回郵便」「特別あて所配達」は利用不可
- ^ 「交付記録郵便」が基本料金に含まれている
- ^ 「配達時間帯指定」「現金書留」「内容証明」「返信依頼郵便」「代金引換」「巡回郵便」は利用不可
- ^ 「配達時間帯指定」「現金書留」「内容証明」「特別送達」「返信依頼郵便」「年賀特別郵便」「巡回郵便」「特別あて所配達」は利用不可
- ^ 基本料金に付加なので、オプション料金は+○○円と表記する。
- ^ 損害要償額10万円〜500万円で、5万円ごとに+23円(最大2,734円)
- ^ 損害要償額1万円〜50万円で、5,000円ごとに+11円(最大1,558円)
- ^ a b c d 一般書留との併用が必須なので(事実上)対応
- ^ 2通目以降は+290円(1通目と同文の場合は+240円)。その他、差出後に謄本を閲覧する場合の料金は480円
- ^ 別途、送金手数料・印紙代が必要
- ^ a b 定形外のうち上段は規格内の、下段は規格外の料金
出典
関連項目
外部リンク
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郵便物 | |
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荷物 | |
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オプション | |
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その他 | |
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郵便番号 | |
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廃止 | |
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関係法令・組織 | |
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関連項目 | |
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