第一三海軍航空隊[1] (だいひとさんかいぐんこうくうたい)は、日本海軍の部隊の一つ。太平洋戦争後期に技量低下が著しい第一南遣艦隊所属の陸上攻撃機搭乗員を養成するため編制したものだが、船団護衛や対潜哨戒任務にも従事した。最終的には実施部隊に改編された。
隊名が類似している第十三航空隊とは関連が無い。本航空隊の呼称を「第十三海軍航空隊」、または「第十三航空隊(十三空)」としている文献があるが、これらの呼称は誤りである。
太平洋戦争終盤、第一南遣艦隊に所属する航空隊は、相次ぐ戦力抽出と新兵投入のために技量低下が著しかった。昭和19年5月1日をもって、戦闘機練成隊の第一一海軍航空隊と艦上爆撃機練成隊の第一二海軍航空隊をシンガポールに、陸上攻撃機練成隊の第一三海軍航空隊(以下「一三空」とする)をマレー半島[2]に設置し、独自に実用機教育と慣熟訓練を実施することとした。
本来の実施部隊である第三八一海軍航空隊・第九三六海軍航空隊を維持するため、一三空の乏しい機体を委譲して解散となった。要員の大多数はシンガポールに残留し、乙航空隊の馬来海軍航空隊の隷下に入り、終戦を待った。
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