稲葉 奈々子 (いなば ななこ、1968年 - )は、日本 の社会学者 。専門はフランス 地域研究 、ジェンダー 、社会運動 等。上智大学総合グローバル学部 教授。反貧困ネットワーク 常務理事。反差別国際運動 理事。日本学術会議 連携会員。
人物・経歴
埼玉県 生まれ[ 1] 。1987年埼玉県立浦和第一女子高等学校 卒業。1993年東京外国語大学 外国語学部 フランス語学 科卒業。1995年パリ第7大学 社会科学研究科DEA 修了。1996年東京大学大学院総合文化研究科 修士課程 修了。1998年同博士課程中退。茨城大学 人文学部専任講師、同准教授 を経て、2015年上智大学総合グローバル学部 総合グローバル学科教授[ 2] [ 3] 。移民 研究などが専門で[ 1] 、日本学術会議連携会員、移住者と連帯するネットワーク(移住連)運営委員や[ 4] 、反貧困ネットワーク 常務理事[ 5] [ 6] 、反差別国際運動 理事等も兼務[ 7] 。
著作
著書
『外国人労働者から市民へ : 地域社会の視点と課題から』(宮島喬 ・ 梶田孝道 編, 共著)有斐閣 1996年
『現代ヨーロッパ社会論 : 統合のなかの変容と葛藤』(宮島喬 編, 共著)人文書院 1998年
『ヨーロッパ統合のゆくえ : 民族・地域・国家』(宮島喬 ・羽場久浘子 編, 共著)人文書院 2001年
『多文化社会の選択:「シティズンシップ」の視点から』(NIRAシティズンシップ研究会編,共著)日本経済評論社 2001年
『普遍性か差異か:共和主義の臨界、フランス』(三浦信孝 編,共著)藤原書店 2001年
『マイノリティと社会構造』(宮島喬 ・梶田孝道 編,共著)東京大学出版会 2002年
『移民政策の国際比較』(小井土彰宏 編,共著)明石書店 2003年
『市民のアソシエーション』(コリン・コバヤシ 編,共著)太田出版 2003年
『社会運動という公共空間』(曽良中清司 ・長谷川公一 ・町村敬志 ・樋口直人 編,共著)成文堂 2004年
『差異化する正義』(仲正昌樹 編,共著)御茶の水書房 2004年
『社会運動研究入門』(帯刀治 ・北川隆吉 編,共著)文化書房博文社 2004年
『フランスとその「外部」』(石井洋二郎 , 工藤庸子 編, 共著)東京大学出版会 2004年
『新・国際社会学』(梶田孝道 編,共著)名古屋大学出版会 2005年
『国境を越える : 滞日ムスリム移民の社会学』(樋口直人 , 丹野清人 , 福田友子 , 岡井宏文 と共著)青弓社 2007年
『在留特別許可と日本の移民政策:「移民選別」時代の到来』(渡戸一郎・鈴木江理子・APFS編,共著)明石書店 2007年
Globalization, Minorities and Civil Society: Perspectives from Asian and Western Cities (Koichi Hasegawa and Naoki Yoshihara ed.) Trans Pacific Press, 2008
『格差と貧困がわかる20講』(牧野富夫・村上英吾編,共著)明石書店 2008年
『サステイナビリティ学をつくる:持続可能な地球・社会・人間システムを目指して』(三村信男他編,共著)新曜社 2008年
『国際移民と連鎖するジェンダー』(伊藤るり ・足立真理子 編,共著)作品社 2008年
『移民のヨーロッパ:国際比較の視点から』(竹沢尚一郎 編,共著)明石書店 2011年
Transforming Japan: How Feminism and Diversity Are Making a Difference (Tani Barlow ed.) Feminist Press, 2011
Social Exclusion: Perspectives from France and Japan (Yoshimichi Sato ed.) Trans Pacific Press, 2012
『移民政策とは何か』(髙谷幸 編, 共著)人文書院 2019年
『東京オリンピック2017都営霞ケ丘アパート』(青山真也 編, 共著)左右社 2021年
『中東・イスラーム世界への30の扉』(西尾哲夫・東長靖編,共著)ミネルヴァ書房 2021年
『多文化共生の実験室 : 大阪から考える』(髙谷幸 編, 共著)青弓社 2022年
Migration Governance in Asia: A Multi-level Approach (Kazunari Sakai and Noemi Lanna eds.) Routledge, 2022.
『ニューカマーの世代交代 : 日本における移民2世の時代』(樋口直人 と共編)明石書店 2023年
『入管を問う——現代日本における移民の収容と抵抗』(岸見太一 ・髙谷幸 と共著)人文書院 2023年
(ハイメ・タカハシ ),(エドゥアルド・アサト ),(樋口直人 ),(小波津ホセ ),(オチャンテ, 村井・ロサ・メルセデス ),(カルロス・オチャンテ )『ペルーから日本へのデカセギ30年史:Peruanos en Japón, pasado y presente』インパクト出版会 2024
翻訳
クリストフ・アギトン著『「もうひとつの世界」への最前線 : グローバリゼーションに対して立ちあがる市民たち』(増田一夫 と共訳)現代企画室 2009年
ラッセル・キング他著『移住・移民の世界地図』(竹沢尚一郎 , 高畑幸 と共訳)丸善出版 2011年
脚注
^ a b 国境を越える―滞日ムスリム移民の社会学 紀伊國屋書店
^ 稲葉 奈々子 INABA NANAKOORCIDORCID連携する *注記
^ 稲葉 奈々子 上智大学
^ 2022年4月2日(土) 東京都豊島区 上映会 【東京クルド上映+トークセッション】 私たちの社会に深く刻み込まれた差別・迫害の現状に抗うために 東京クルド
^ 組織概要 一般社団法人反貧困ネットワーク
^ 2021年06月07日 16:00 〜 17:00 オンライン開催 「新型コロナウイルス」(62) 日本の外国人の生活困窮 稲葉奈々子・上智大学教授 日本記者クラブ
^ 反差別国際運動(IMADR)役員一覧 反差別国際運動