『福岡恋愛白書』(ふくおかれんあいはくしょ)は、九州朝日放送(KBCテレビ)が2006年から年1回制作・放送しているローカルドラマ特番である。
エリア内の視聴者から恋愛にまつわるエピソードを募り、その中からパート1では3つ、パート2〜パート7では2つ、パート8以降では1つを選定。ドラマ化したものを、パート1 - 7はオムニバス形式、パート8からは一話完結形式で放送する。
パート1からパート4までは映画『1リットルの涙』の監督を務めた岡村力[注釈 3]が脚本・監督を手掛けた[注釈 4]。
パート5では福岡出身の映画監督、川野浩司(代表作『LOVE MY LIFE』、『ほしのふるまち』)が監督を(『イガちゃん』では脚本も)務めた。『32歳の同窓会』の脚本を務めた杉山夕も福岡出身である。
出演者は東京・全国区で活躍する俳優をメインで起用した他、地元で活躍するローカルタレント(主に同局の番組出演者)やKBCのアナウンサー、さらに福岡出身やゆかりのある有名人も脇役で登場した。福岡ソフトバンクホークスの選手も出演しており、パート3では馬原孝浩投手(2015年に現役引退)が、パート5では田上秀則捕手(2013年に現役引退)が出演している。パート6以降ではAKB48のメンバーが出演しており、パート6では篠田麻里子(糸島市出身、2013年に卒業)が主演、パート7では指原莉乃(大分県出身、2019年にHKT48卒業)が主演、パート8では柏木由紀(鹿児島県出身)が友情出演、パート9では小嶋陽菜(埼玉県出身、2017年4月卒業)が特別出演、パート10では矢吹奈子(東京都出身)、ライバルグループ乃木坂46の深川麻衣(静岡県出身、2016年6月に卒業)、他にパート11では川島海荷(埼玉県出身)、浅香航大(神奈川県出身)が出演している。指原のAKB48 32ndシングル選抜総選挙1位センター獲得を記念して、2013年6月21日にパート7が再放送された。EPG番組表での番組タイトルは『ウィークエンドスペシャル 祝・初センターGET! HKT48・指原莉乃主演 福岡恋愛白書7(再)』。
パート3はテレビ放送終了後から2008年3月25日までKBCテレビ公式サイトで動画配信が行われた。
パート6 - 11はテレビ放送終了後にDVD化、パート12以降はブルーレイ化、KBCオンデマンドで有料配信されている。
ともにエンドロールとCMでオンエア
2007年放送のパート2では、セイコーエプソン、カネボウ化粧品、日産自動車とタイアップ。作品の劇中にタイアップ企業の製品(カラリオ・ミー、テスティモ、マーチ)が登場した他、事前に放送された宣伝CMでもコラボレーションが行われた。
2008年放送のパート3では、日産自動車とは引き続きタイアップし、新たに花王ソフィーナ、ソフトバンクモバイル、江崎グリコが加わった。劇中にはこれらの企業の製品が登場し、CMではマーチ(マーチのCMで登場した「花さかマーチ」も登場)、FINE-FIT、ホワイトプラン、ディアカカオとのコラボレーションが行われた。
2010年放送のパート5では、引き続き日産自動車、花王ソフィーナに加え、アサヒビール、ハーゲンダッツとタイアップ。劇中にはルークス(日産)、すらっと(アサヒビール)、木苺のミルフィーユ(ハーゲンダッツ)といった製品が登場した。
2012年放送のパート7以降は『オフィシャルパートナードラマ もうひとつの福岡恋愛白書』とタイトルを付け全4話、1話完結のスピンオフ作品として制作された。こちらには2014年放送のパート9まではドラマ本編の主演キャストとは別の役者が出演していたが、2015年以降はドラマ本編の主人公の友人役の役者が出演。なお、スピンオフ作品は視聴者が体験した実話をもとに制作されたドラマ本編とは違い、フィクションである。番組公式サイトではスピンオフ作品の予告編と本編が1年の期間限定で配信されている。スピンオフ作品の詳細については次項を参照。
『オフィシャルパートナードラマ もうひとつの福岡恋愛白書』
テレビ朝日系列局や関東地方の独立局などで、数ヵ月〜1年遅れで放送されている。