『痛いほどきみが好きなのに』(The Hottest State)は、2007年のアメリカ映画。イーサン・ホークが監督・原作・脚本を行った。
製作
『チェルシーホテル』に続き、イーサン・ホークの2作目の監督作品。
原作は1996年にホークが書き下ろした同名ノベルス『痛いほどきみが好きなのに』(ヴィレッジブックス)。
ビフォア・サンセットで脚本を手掛けたホークが、本作でも自身で脚本を行った。
音楽
音楽監督は、2002年にノラ・ジョーンズの「Don't Know Why」でグラミー賞を受賞したジェシー・ハリスが行っている。
ハリスとホークの呼び掛けで、ウィリー・ネルソン、ノラ・ジョーンズ、キャット・パワー、ブライト・アイズ、ファイスト、ザ・ブラック・キーズら豪華歌手が集い、ハリスの曲を歌った。
出品
第63回ヴェネチア国際映画祭 (2006年) オリゾンティ部門に出品された。
日本公開
日本ではショウゲート配給で2008年5月17日から新宿武蔵野館を皮切りに、札幌・仙台・大阪・名古屋・福岡などで全国順次公開された。24日公開のジュリー・デルピー監督の『パリ、恋人たちの2日間』との2作品合同キャンペーンも組まれた。
評価
Metacriticでは20件のレヴューで45点を獲得した[2]。Rotten Tomatoesでは54件のレビューで31%を獲得した[3]。オープニングの興行成績は3館で8,545ドル[4]。
ストーリー
若手俳優のウィリアム(マーク・ウェバー)は、ニューヨークのバーで歌手を目指すサラ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)と出会う。偶然にも向かいのアパートに住んでいることが分かり、運命的な出会いを感じた2人は急速に距離を縮めていく。ある日、サラはウィリアムを連れて実家へ行き、母(ソニア・ブラガ)に彼を紹介する。たまたま聞こえた母娘の会話から、サラの過去の失恋を知ったウィリアムは、彼女を本気で愛するようになる。そして映画の撮影のため訪れたメキシコで、2人は結婚を誓い深く愛し合う。ところがニューヨークに戻ると、サラの態度に変化が生じる。そして彼女は歌手の夢を追うために、ウィリアムと距離を置きたいと打ち明ける。突然のことに動揺したウィリアムは、元恋人のサマンサ(ミシェル・ウィリアムズ)に会ってしまう。また、離婚してから一人身の母ジェシー(ローラ・リニー)にも会うが、母には新しい恋人がおり、さらにむなしさを募らせる。そしてウィリアムは、長年敬遠していた父ヴィンス(イーサン・ホーク)に会う。母との離婚以来確執のあった2人だが、久しぶりに再会し、親子の、そして男同士の会話をする。
キャスト
サウンドトラック
2007年8月7日にHickory Records(英語版)から発売された。
日本盤は2008年5月21日にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズから発売。
- ロサリオ・オルテガ (Rocha)(スペイン語版): : Ya No Te Veria Mas (Never See Youのスペイン語版)
- ウィリー・ネルソン : : Always Seem To Get Things Wrong
- ファイスト : : Somewhere Down The Road
- ブライト・アイズ : : Big Old House
- エミルー・ハリス : : The Speed Of Sound
- ジェシー・ハリス : : It Will Stay With Us
- ブラック・キーズ : : If You Ever Slip
- M・ウォード : : Crooked Lines
- ノラ・ジョーンズ : : World Of Trouble
- ブラッド・メルドー : : Never See You (インストゥルメンタル)
- キャット・パワー : : It's Alright To Fail
- ジェシー・ハリス : : One Day The Dam Will Break
- トニー・シェアー : : You, The Queen
- Morning In A Strange City (インストゥルメンタル)
- ロサリオ・オルテガ (Rocha) : : No More
- ジェシー・ハリス : : Dear Dorothy
- ロサリオ・オルテガ (Rocha) : : Never See You
- There Are No Second Chances (インストゥルメンタル)
- JUJU : : Somewhere Down The Road (日本語版) ※
- ※ 日本盤のみのボーナストラック
脚注
外部リンク