生藤山(しょうとうさん)は、笹尾根にある標高990.3mの山。山体は東京都西多摩郡檜原村と神奈川県相模原市緑区にまたがり、山頂部は東京都側に位置する。奥多摩山域の南端。神奈川県の最北端。神奈川県立陣馬相模湖自然公園[1]。藤野町十五名山[2]。
概要
- 昔は国境の木は伐らないルールがあり、生藤山は二国国境のため「切り止め山」と呼び、これが「きっと山」「生藤山」となり、「しょうとうさん」と呼ぶようになったといわれている。新編相模国風土記稿に字生藤山とあり、生藤山という字名は連行峰のあたりまで含まれるとされる[3]。南東にある高津座峯山に天磐楯を埋めて東国の鎮としたという[4]。
- 生藤山は高尾山から熊倉山、大羽根山を経て奥多摩の三頭山まで全行程40kmを超え、標高差の大きい都県境界を行く笹尾根縦走路に所在する。別称は「関東ふれあいの道 富士見のみち」。
- 東京都の奥多摩山域の代表的な山の一つで、多摩百山に選ばれている。
富士見の道
高尾駅から〈美32〉系統「陣馬高原下」行バス[5](西東京バス恩方営業所が運行)。終点の陣馬高原下バス停下車。
- 和田峠 - 醍醐丸 - 連行峰 - 生藤山(三国山) - 熊倉山 - 浅間峠 - 上川乗バス停[6]。距離14.7km、所要時間5時間35分[7]。
頂上
生藤山を巻き道をせず痩せた岩場の登ると山頂である。やや狭いもののベンチがあり、西側に富士山、東側に陣馬山を望め、春にはミツバツツジも楽しめる[8]。山頂まで続く「生藤山 桜のプロムナード」は、シーズン中は人で一杯になる[9]。山頂から下りるときも、長い岩場が続く。頂上にはトイレや売店は無い。
隣接する山
- 三国山(960m)- 生藤山から200メートル。その名の通り、東京都(武蔵国)・神奈川県(相模国)・山梨県(甲斐国)の3国(1都2県)にまたがっている。
- 茅丸(1019m)- 生藤山から徒歩20分程度。巻き道がある[2](藤野町最高峰) 別名は茅丸山。
周辺の山など
登り方
ギャラリー
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カツラの木と奥の院
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三国山山頂
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生藤山山頂
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生藤山東の茅丸山頂
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熊倉山山頂
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長泉寺から熊倉山や生藤山
茅丸からの南面(丹沢山地や富士山)の眺め
関連項目
参照文献等
- ^ “自然公園案内”. 公益財団法人神奈川県公園協会. 2023年6月17日閲覧。
- ^ a b “藤野15名山” (pdf). 相模原市観光協会 (2018年1月8日). 2023年6月17日閲覧。
- ^ 岩科小一郎「三國・生藤」『山麓滞在』pp.115-117.
- ^ 1988年(昭和63年)『大日本國誌 相模国 第2巻』pp.251-253.ゆまに書房
- ^ “高尾駅北口発陣馬高原下行バス時刻表”. NAVITIME (2023年5月17日). 2023年5月17日閲覧。
- ^ “上川乗発武蔵五日市駅行バス時刻表”. NAVITIME (2023年5月17日). 2023年5月27日閲覧。
- ^ “01.湖のみち”. 環境庁 (2018-0108). 2023年5月26日閲覧。
- ^ “山歩き「熊倉山・生藤山」”. 一般社団法人檜原村観光協会. 2023年6月22日閲覧。
- ^ “森と湖と芸術のまち”. 相模原市観光協会 (2018年1月8日). 2023年6月23日閲覧。
- ^ a b c d 山と高原地図 27.高尾・陣馬 2013 昭文社
- ^ “上野原駅発井戸行バス時刻表” (pdf). 富士急山梨バス (2023年5月17日). 2023年5月17日閲覧。
外部リンク