王勝偉

王 勝偉
Wang Sheng-Wei
富邦ガーディアンズ #3
2015年10月18日
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国台湾
出身地 台東県成功鎮
生年月日 (1984-04-01) 1984年4月1日(40歳)
身長
体重
180 cm
73 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手遊撃手
プロ入り 2006年 ドラフト1位
初出場 2008年3月19日
年俸 月給44万台湾元(2020年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ代表
WBC 2009年2017年
プレミア12 2019年
王 勝偉
各種表記
繁体字 王 勝偉
簡体字 王 胜伟
拼音 Wáng Shèngwěi
注音符号 ㄨㄤˊㄕㄥˋㄨㄟˇ
和名表記: おう しょうい
発音転記: ワン・シェンウェイ
英語名 Wang Sheng-Wei
各種表記(本名)
拼音 Hālù Náyào
注音符号 ㄏㄚㄌㄨˋㄋㄚˊㄧㄠˋ
台湾語 哈露拿耀
英語名 Haro Ngayaw
テンプレートを表示

王 勝偉(ワン・シェンウェイ、1984年4月1日 - )は、台湾中華民国)の台東県出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。富邦ガーディアンズ所属。台湾アミ族の本名は、Haro Ngayaw(ハロ・ナヤオ)[1]

経歴

成功商業水産職業学校から国立台湾体育運動大学に進学した。

2005年には、アンカレッジ・バックスでプレーした。

2007年に、台湾の国内リーグである中華職業棒球大聯盟兄弟エレファンツに入団した。プエルトリコでの海外トレーニング期間中にニューヨーク・ヤンキースのスカウトの注目を集め[2]、同年は、ルーキーでありながら盗塁王を獲得したと同時に、19死球を記録し台湾記録を更新した。

2009年は、打率も3割を超え、さらに前年を上回る42盗塁を記録し、2年連続で盗塁王を獲得するなど、飛躍のシーズンとなった。

2012年11月には、第3回WBC予選前にキューバ代表との国際親善試合であるサンダーシリーズのCPBL代表に選出されている[3]

2016年開幕前の1月29日に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」のチャイニーズタイペイ代表27名に選出されたことが発表された[4]

2017年1月23日に、第4回WBCのチャイニーズタイペイ代表メンバーが発表され代表入りした[5]

2018年には球団内部のトラブルやスキャンダルに巻き込まれ、2月のアメリカへの海外トレーニングメンバーから除外された。今シーズンは二軍でプレーすることになるだろうと台湾当地のマスコミに報道された[6]。しかも球団直営店には王選手の商品が並んでいなかったという[6]。それにもかかわらず、シーズン開幕戦のLamigoモンキーズ戦では「9番・二塁手」で先発した[7]。最終的には66試合の出場に留まるも自身初となる2桁本塁打を放った[8]

2019年はアプローチを変え長打力が向上し、2年連続で2桁本塁打をマーク[9]。守備面では109試合に出場し守備率.978とキャリアハイの率を残し、9度目のゴールデングラブ賞を受賞。シーズンオフには2019 WBSCプレミア12に出場した[10]

2020年は開幕2軍スタートとなった。これはプロ入り初の出来事であった。6月23日に内野守備を強化する為、一軍へ昇格した[11]。しかし長年守っていた遊撃手のレギュラーを奪い返す事は出来ず、吳東融と併用で二塁手として出場した[12]。8月19日の富邦ガーディアンズ戦でCPBL史上8人目となる通算1300試合出場を達成した[13]。最終的には自己最少の30試合出場に留まった[14]

2021年も昨年同様に二軍で開幕を迎えた[15]。二軍で打率.370をマークすると、4月28日に今季初の一軍昇格を果たした。そして同日の楽天モンキーズ戦で8番・二塁手として出場した[16]。しかし結果を残せず、5月7日には再び二軍へ降格した。その後は一軍に昇格することなく、自己最少の5試合出場に留まった。またオフには保留者名簿から漏れ、退団した[17]

2022年1月3日に富邦ガーディアンズへ入団することが決まった[18]

選手としての特徴

通算4度の盗塁王に輝いた俊足と、CPBL史上最多となる9度のゴールデングラブ賞に輝いた台湾を代表する守備の名手[19]。また、2021年時点で通算打率2割7分を越えており、バッティングでも安定した成績を残している。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2008 兄弟
中信
97 444 381 61 98 17 4 2 129 36 24 6 11 1 30 2 19 58 11 .257 .341 .339 .683
2009 106 453 387 73 118 20 5 7 169 56 42 8 6 5 43 0 12 57 7 .305 .387 .437 .824
2010 118 504 456 52 110 22 6 2 150 57 19 14 13 3 21 2 9 71 6 .241 .289 .329 .618
2011 116 457 398 52 112 15 3 1 136 38 7 4 20 2 29 0 8 66 9 .281 .341 .342 .683
2012 120 504 428 76 122 15 6 6 167 67 15 3 16 11 40 0 9 79 6 .285 .350 .390 .740
2013 117 486 430 59 107 20 2 2 137 44 29 6 19 5 23 0 9 87 11 .249 .298 .319 .617
2014 108 383 343 36 87 16 0 0 103 21 21 5 13 1 17 0 9 58 10 .254 .305 .300 .605
2015 114 425 378 62 110 14 2 6 146 40 16 5 14 6 17 0 10 46 8 .291 .333 .386 .719
2016 106 433 377 76 113 26 2 5 158 53 3 4 8 6 32 0 10 45 8 .300 .365 .419 .784
2017 98 350 312 58 83 23 0 2 112 29 20 7 5 4 23 0 6 46 7 .266 .325 .359 .684
2018 66 260 229 46 65 15 4 10 118 33 5 1 7 0 19 0 5 47 4 .284 .352 .515 .867
2019 109 371 330 47 84 19 3 11 142 41 8 13 11 1 20 0 9 72 9 .255 .314 .430 .744
2020 30 83 67 10 18 2 0 1 23 5 4 1 3 1 11 0 1 19 2 .269 .375 .343 .718
2021 5 13 9 3 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 1 0 1 3 0 .000 .182 .000 .182
通算:14年 1310 5166 4525 711 1227 224 37 55 1690 521 213 77 148 46 330 4 117 754 98 .271 .334 .373 .707
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



一塁 二塁 三塁 遊撃
















































2008 兄弟 - - - 97 199 344 29 87 .949
2009 - 3 7 9 0 1 1.000 - 102 160 339 26 89 .950
2010 - - - 117 188 381 29 81 .952
2011 1 4 0 0 0 1.000 - - 110 164 386 22 93 .962
2012 - - 2 3 3 0 1 1.000 118 193 397 28 92 .955
2013 - - - 117 198 344 25 67 .956
2014 - - - 106 165 319 17 77 .966
2015 - 6 10 14 0 5 1.000 33 21 43 2 7 .970 81 101 260 11 51 .970
2016 - - 2 1 3 0 1 1.000 104 157 315 15 70 .969
2017 - - 10 8 10 3 3 .857 86 168 248 8 66 .981
2018 - 3 7 7 0 1 1.000 5 6 7 2 1 .867 57 91 137 9 35 .962
2019 - - - 106 166 272 10 78 .978
2020 - 18 21 37 4 9 .935 4 1 3 0 0 1.000 9 8 21 0 0 1.000
2021 - 5 6 12 1 3 .947 - -
通算 1 4 0 0 0 1.000 35 51 79 5 19 .963 55 40 69 7 13 .940 1210 1958 3763 229 886 .962

タイトル

  • 盗塁王:4回(2008年 - 2009年、2013年、2017年)

表彰

記録

背番号

  • 14(2007年 - 2021年)
  • 3(2022年 - )

代表歴

脚注

  1. ^ http://www.cpbl.com.tw/players/person.html?player_id=R272
  2. ^ 王勝偉身手 洋基有興趣 中国語 2015年4月19日閲覧
  3. ^ WBC 資格賽《賽前組訓熱身賽》球員出賽參考名單 中国語 2015年4月19日閲覧
  4. ^ 中職日職對抗賽 代表隊參賽名單出爐 中華職棒大聯盟全球資訊網The Official Site of CPBL (中国語) (2016年1月29日) 2016年2月17日閲覧
  5. ^ 快訊/經典賽中華隊28人名單 陽岱鋼入列 ETtoday運動雲 中国語 (2017年1月23日) 2017年1月24日閲覧
  6. ^ a b 沒「雙勝」的中信兄弟旗艦店 開幕 自由時報 (中国語) (2017年12月31日) 2018年1月9日閲覧
  7. ^ BOX SCORE 比賽記分板 中華職棒大聯盟全球資訊網 (中国語) (2018年3月24日) 2018年3月25日閲覧
  8. ^ 自由體育 (2018年10月9日). “中職》王勝偉生涯首度單季10轟 兄弟險勝桃猿 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2018年10月9日閲覧。
  9. ^ 中職/王勝偉開轟 連兩季10轟達陣” (中国語). tw.sports.yahoo.com. 2019年8月26日閲覧。
  10. ^ 12強棒球賽中華隊28人名單 大黑馬高宇杰岳東華入列[影 | 運動 | 重點新聞 | 中央社 CNA]” (中国語). www.cna.com.tw. 2019年10月1日閲覧。
  11. ^ 聯合新聞網 (20200623T173006Z). “中職/終於升了!兄弟王勝偉歸隊一軍 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年6月23日閲覧。
  12. ^ 中職/游擊底守二壘 王勝偉飛撲美技 - Yahoo奇摩新聞” (中国語). tw.news.yahoo.com. 2020年7月4日閲覧。
  13. ^ 最新訊息-【王勝偉1300出賽達成 可惜無法擊退富邦】”. www.brothers.tw. 2020年8月19日閲覧。
  14. ^ 自由時報電子報 (2021年1月10日). “發揮拿手表現 王勝偉卡位一軍 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年1月10日閲覧。
  15. ^ 中時新聞網. “中職》兄弟重用功能性球員 王勝偉先留二軍調整 - 體育” (中国語). 中時新聞網. 2021年3月13日閲覧。
  16. ^ 自由時報電子報 (2021年4月28日). “中職》兄弟打線陣容微調 王勝偉本季初先發 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年4月28日閲覧。
  17. ^ 林智勝、王勝偉能打!黃忠義給信心” (中国語). tw.news.yahoo.com. 2021年12月22日閲覧。
  18. ^ 富邦補強戰力 王勝偉、陽耀勳將加入” (中国語). tw.news.yahoo.com. 2022年1月3日閲覧。
  19. ^ CPBL》年度金手套獎得主出爐 王勝偉第九度游擊制霸 - 最新體育新聞,即時比分,賽程和戰績” (中国語). FOX體育台 (2019年10月24日). 2019年10月24日閲覧。

関連項目

外部リンク