猿橋駅(さるはしえき)は、山梨県大月市猿橋町殿上にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である[1]。駅番号はJC 31。
歴史
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を備える[8]。島式ホームに相対して旧ホームが残されている。留置線を有する。有効長は当初10両編成分だったが、中央線快速電車の2階建てグリーン車2両連結した12両編成に対応するための延長工事を行い、2024年10月12日までにこれらの工事を全て完了し、翌日10月13日より快速電車における12両編成の運転が開始された[10]。
大月駅管理の業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)[3]。自動券売機・簡易Suica改札機が設置されている。みどりの窓口は2009年(平成21年)5月31日で営業を終了した。北と南それぞれに駅前広場がある。
のりば
(出典:JR東日本:駅構内図)
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自由通路(2021年5月)
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改札口(2021年5月)
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ホーム(2021年5月)
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は964人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移
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年度
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1日平均 乗車人員
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出典
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2000年(平成12年)
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1,773
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[利用客数 2]
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2001年(平成13年)
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1,778
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[利用客数 3]
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2002年(平成14年)
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1,743
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[利用客数 4]
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2003年(平成15年)
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1,720
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[利用客数 5]
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2004年(平成16年)
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1,733
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[利用客数 6]
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2005年(平成17年)
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1,713
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[利用客数 7]
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2006年(平成18年)
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1,717
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[利用客数 8]
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2007年(平成19年)
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1,695
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[利用客数 9]
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2008年(平成20年)
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1,668
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[利用客数 10]
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2009年(平成21年)
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1,620
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[利用客数 11]
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2010年(平成22年)
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1,594
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[利用客数 12]
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2011年(平成23年)
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1,568
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[利用客数 13]
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2012年(平成24年)
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1,574
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[利用客数 14]
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2013年(平成25年)
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1,526
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[利用客数 15]
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2014年(平成26年)
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1,469
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[利用客数 16]
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2015年(平成27年)
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1,435
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[利用客数 17]
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2016年(平成28年)
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1,401
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[利用客数 18]
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2017年(平成29年)
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1,358
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[利用客数 19]
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2018年(平成30年)
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1,284
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[利用客数 20]
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2019年(令和元年)
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1,187
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[利用客数 21]
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2020年(令和02年)
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843
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[利用客数 22]
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2021年(令和03年)
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902
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[利用客数 23]
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2022年(令和04年)
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923
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[利用客数 24]
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2023年(令和05年)
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964
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[利用客数 1]
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駅周辺
相模川(桂川)の右岸、南約300mの段丘にあり、川や線路、主要道路がほぼ東西に走る。山が数十m南に迫っていて、平地部分は狭く細長い。駅の北に国道20号が通る。その北に宮下橋があって桂川を渡り、そのすぐ北に百蔵橋があって葛野川を渡る。東約700mに葛野川と桂川の合流点があり、駅の東約1.2kmに日本三奇橋の一つとされる猿橋と町の中心部がある。駅周辺は住宅地で、駅前商店街は無く国道沿いに商店が並ぶ。中央自動車道の猿橋バス停までは徒歩20分前後。
駅南方の山上には、パストラルびゅう桂台と言う分譲住宅地がある。2006年(平成18年)まで、山上との連絡にシャトル桂台と言う磁石を用いたモノレールが無人運転されていた。
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北口駅前広場(2021年5月)
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南口駅前広場(2021年5月)
バス路線
最寄り停留所は、駅北口ロータリにある猿橋駅前となる。以下の路線が乗入れ、富士急バスにより運行されている。
- 上和田線[11]:奈良子行、浅川行、畑倉行、上和田行、竹の向行、田無瀬行、小菅の湯行、大月駅、中央病院前行
- 宮谷線[12]:堀江製作所行、中央病院前行
- 藤崎・四季の丘・桂台線[13]:藤崎行、四季の丘行、桂台行、中央病院前行
- 新倉・山谷線[14]:新倉行、猿橋行、大月駅行、山谷行
- 朝日小沢線[15]:大月駅行、中央病院前行、朝日小沢上行
甲府機関庫猿橋分庫
甲府機関庫猿橋分庫は、猿橋駅に隣接して設けられた甲府機関庫の出先機関である。
歴史(猿橋分庫)
(出典:[16])
- 1903年(明治36年):八王子機関庫職員が猿橋在勤として勤務
- 1905年(明治38年)11月:給水夫詰所(1坪5合)を新築
- 1909年(明治42年)
- 5月:機関庫建物新築落成 坪数196坪余 工費28,444円
- 9月13日:甲府機関庫猿橋分庫設立 機関車の配置は行わず、上下列車の点検その他を業務とする。
- 1913年(大正2年)
- 4月1日:機関士を始めとする職員40人と機関車を配置し、八王子および甲府方面ともに機関車の折り返し運転を開始する。[17]
- 5月:給水夫詰所を4坪5合増築し6坪となる。
- 1914年(大正3年):2120型2両増加[18]
- 1915年(大正4年)3月:重油タンクを新設 工費2,390円
- 1918年(大正7年)10月12日:事務員1人を配置
- 1920年(大正9年)
- 4月:炭水夫詰所に2坪2合5勺増築して休憩所と併用
- 8月:東部八王子方面にも1坪5合の簡易休憩所を設置
- 1923年(大正12年)4月1日:機関車転車台を電気動力に変更 工費2,549円
- 1925年(大正14年)
- 9月10日:分庫職員による仕業はこの日を最終として全仕業を八王子・甲府に分割
- 9月11日:定員改正 機関手3人・合図手2人・炭水手6人を残して他はそれぞれ転勤となる。
- 1926年(大正15年)
- 1月22日:猿橋分庫廃止
- 1月28日:甲府機関庫猿橋駐泊所設置 機関車への給炭水と甲府出区で折返しとなる機関車の転向作業等を担当
- 1929年(昭和4年)9月19日:甲府機関庫猿橋駐泊所を甲府機関庫猿橋転向給炭水所と改称 構内勤務機関士の駐在を免じ機関助士1名を新置
- 1931年(昭和6年)8月11日:甲府機関庫猿橋転向所と改称
- 1936年(昭和11年)1月10日:猿橋転向所を削除
電化初期に果たした役割
(出典:[19])
- 1931年(昭和6年)
- 6月1日:甲府電化開業に際し、浅川・猿橋・勝沼に予備機関車を配置。
- 7月1日:462・465・470・471・472・473列車を猿橋で八王子庫と甲府庫の乗務員乗継により電化。
- 8月11日:八王子 - 甲府間全列車を電化。機関車を直通使用し、乗務員のみ猿橋で乗継を行う。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 中央本線
- ■通勤特快(上りのみ)・■中央特快・■通勤快速(下りのみ)・■快速・■普通
- 鳥沢駅 (JC 30) - 猿橋駅 (JC 31) - 大月駅 (JC 32)
脚注
記事本文
利用状況
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
猿橋駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク