法性寺(ほうしょうじ)は、山梨県上野原市にある天台宗の寺院である。
歴史
大同年間(806年 - 810年)、弘法大師空海によって開山された。空海東国巡錫の際に、薬師如来を安置して寺を創建したのが当寺の起源である[1]。
元々は甲斐国都留郡上吉田村(現・山梨県富士吉田市)に位置し、「白蓮山連乗寺」という真言宗の寺であった。1703年(元禄16年)に真正によって中興され、現在地に移転した。その際に「法性寺」に改称し、天台宗に転宗した[1][2]。
享保年間(1716年 - 1736年)、江戸下谷(現・東京都台東区北上野)の燈明寺より阿弥陀三尊を譲り受け、本尊とした[1]。
歴史ある古刹であるが、無住(住職不在)の期間が多かったため、現在は山梨県南都留郡忍野村の東円寺の住職が兼務している[1][2]。
文化財
- 木造阿弥陀如来坐像(山梨県指定有形文化財 昭和40年5月13日指定)[3]
交通アクセス
脚注
参考文献
- 山梨県高等学校教育研究会地歴科・公民科部会 編『山梨県の歴史散歩(歴史散歩19)』山川出版社、2007年