毛利 三彌(もうり みつや、1937年12月3日 - )は、日本の演劇学者、成城大学名誉教授。
人物
福井県福井市出身。東京大学文学部美学科卒業、1965年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院演劇科修了、M.A.取得、1966年秋から半年、ノルウェー国立科学研究所の奨学金を得てオスロ大学に留学、1967年成城大学専任講師、助教授、教授、文芸学部長、図書館長を務め、2008年定年退職、名誉教授。
1972年からイプセン研究の著書を刊行、1995年三部作が完結する。1986年文学博士(明治大学)。1985年、日本演劇学会河竹賞受賞、1989年、ミルウォーキー大学客員教授、1996年から2006年まで日本演劇学会会長、国際演劇学会(IFTR)理事、1997年よりノルウェー学士院会員。1998年湯浅芳子賞受賞。
イプセンなど北欧演劇研究、比較演劇、演劇理論研究に従事。イプセン作品の演出も手がける。西洋比較演劇研究会(日本演劇学会分科会)を創設、主宰し、演劇研究者の育成にも尽力する。
著書
- 『イプセンの劇的否定性 前期作品の研究』白凰社 1977
- 『北欧演劇論 ホルベア、イプセン、ストリンドベリ、そして現代』東海大学出版会 1980
- 『イプセンのリアリズム 中期問題劇の研究』白凰社 1984
- 『イプセンの世紀末 後期作品の研究』白凰社 1995
- 『演劇の詩学 劇上演の構造分析』相田書房 2007
編著
- 『演劇史と演劇理論』西一祥共編 (放送大学教育振興会 1989)
- 『新訂東西演劇の比較』(放送大学教育振興会 1993)
- 『演劇論の変貌』(論創社 2007)
- 『北欧の舞台芸術』立木燁子共編(三元社 2011)
- 『古代ギリシア 遥かな呼び声にひかれて 東京大学ギリシア悲劇研究会の活動』細井敦子共編(論創社、2019年、ISBN 9784846017989)
- 『東アジア古典演劇の伝統と近代』天野文雄共編(勉誠出版 2019)
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