森川 智喜(もりかわ ともき、1984年 -)は、日本の小説家、推理作家。香川県生まれ[1]。京都大学理学部卒業[1]。京都大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了[1]。京都大学推理小説研究会出身。
2010年、『キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人』(講談社BOX)で単行本デビュー。
略歴
大学在学中は推理小説研究会に所属し、機関紙「蒼鴉城」に犯人当て小説など多くの中短編小説を発表した。これらの作品は2011年に同人誌『森川智喜作品集』としてまとめられている[2]。
2008年5月、『マジカルランプ 名探偵三途川理と魔法のための魔法による魔法の呪文』(遠井夜空名義)で第4回講談社BOX新人賞“流水大賞”のあしたの賞を受賞する[3]。
同年12月、講談社BOXの文芸誌『パンドラ』の「下剋上ボックス」コーナーに短編「ゴーストスクール 名探偵三途川理と長い長いお別れ」が掲載され、アンケート人気投票の結果、単行本デビューが決定した。
2010年7月、『キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人』が刊行され単行本デビューする。2014年5月、『スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ』で第14回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞する。デビュー2作目およびライトノベルレーベルからの刊行作品での受賞は史上初だった。
作品リスト
単行本
名探偵三途川理シリーズ
イラスト:平沢下戸
その他
アンソロジー(収録)
単著未収録短編
- ゴーストスクール 名探偵三途川理と長い長いお別れ (講談社BOX『パンドラ』Vol.2 SIDE-B、2008年12月)
- 銀河の果ての殺人 名探偵三途川理、不在の事件 (講談社BOX『BOX-AiR』20号、2012年11月)
- キーワードは黒猫(講談社「Mephisto Readers Club」、2022年6月)
関連人物
- 円居挽 - 京大推理小説研究会先輩。Twitterにて、たまに近況などが報告される。
脚注
- ^ a b c 会員名簿 森川智喜|日本推理作家協会
- ^ 蒼鴉城別館:『森川智喜作品集』特設ページ
- ^ 「あしたの賞」はデビューを約束するものではないが、担当編集者が付く賞である。
関連項目
外部リンク